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友達ごっこ

[677] *゚.羅唯夢.゚* 2011-11-13投稿
初めて見る学校の校門を通る。

みんな、体に合わない制服を身につけて緊張気味に歩いている。


私、柳楽 日明(なぎ ひあら)は、中学1年生。
所謂、ピカピカの1年生。


私のクラスは2組。

私は、近くを歩いていた3年生の男子に声を掛ける。
「あ、のぉー…」
おどおどした様子で声を掛ける。

そぅ、おどおどした演技で‥。
「…んぁ?どした?」
ダルそうに返事をする男子。
「あの…、2組の場所が解らないんです。
教えていただけませんか…?」
上目遣いで見上げる。
「え‥!あ、あぁ!モチロンだよ!な!?」
「お、おぅ!」
3年の態度が変わる。
「ホントですか!?有り難う御座いますぅ!」
そして、3年について行く。


………ばーーか。
何ヤラシイ目で見てんだよ。
このドスケベ共が。

笑顔の裏に隠れる悪‥。

「着いたよ。ここが2組」
「有り難う御座いました!」
「何なら、他の場所も案内するよ?」
「いえ!大丈夫です!これ以上迷惑なんか賭けられませんよ(汗)」
お前らと一緒に居たくねぇしな。
「そうか。何か困った事があればいつでも言えよ」
「ホントですか!?有り難う御座います!」
誰が言うかよ。

教室のドアを開け、入る。
「日明!」
そぅ叫んだのは、亜依屡(あいる)。
そして、めがねをかけた那波(ななみ)。
人見知りが激しい巳波(みなみ)。
私ゎいつもこのメンバーで居る。

うぜぇぐれぇにな。

「日明!また同じクラスだね!)
「うん!」
「亜依屡、嬉しいよ!」
私はショックだよ。

これからもコイツらの側に居なくちゃいけない。
そぅ思うと、憂鬱だ。

しばらく喋ってると、担任が入ってきた。

「えー、今日からこのクラスの担任を持つ、喬生(たかお)です。」              ぶっっ!


何あいつ!?
顔、終わってるんだけど!!





それからというもの、
相変わらず私の裏の顔は消えない。

いつから、こうなってしまったんだろう。


ある日、、、

廊下を歩いていると巳波が向こうから一人で歩いてくる。

珍しいな。いつも「一人はヤダ」って言ってるのに‥。
「巳波、おはよ!
一人でどこに行くの…」
巳波は何も言わずに私の横を通り過ぎた。


………?


ヤな予感がする。

この日から私の人生は狂い出す……。


-続く-

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