黄色い傘《少年の過去》
無邪気な少年は幼稚園に通えるのが楽しみでしょうがないらしい。とび跳ねてる。近くに母親らしき女性がいる。外は雨のようだ…。ん?なんかこの部屋見覚えがある。俺のアパートだ!少年は園児の服に着替え靴を履く。母親は黄色い傘を渡す。少年は黄色い傘をさしたり閉じたりして遊んでいる。しかし、そんな無邪気な少年の背後から母親が熱湯を顔にかける。少年の泣き声が響き渡る。どうやら子育てに疲れた母親らしい。しかし、何故熱湯を?少年は「ママぁ、何でお湯かけるの?ぐすん」母親は「あんたの顔を見るのも嫌になったの。」そう言い放つと母親は首を絞めて窒息死させた。そして母親も台所でナイフで何回も手首を切る。血が吹き出て間もなく死んだ。俺はそこで目が覚めた。夢だったらしい。病院のベッドの上だった。目からは涙が出ていた。間もなく退院して早速大家さんに事情を聞くと夢のまんまだった。そして俺は黄色い傘を一本買って玄関の傘たてにさして線香をたいてあげた。間もなく俺はそのアパートを出た………。今度は俺が外からアパートの中をチラリと見た。少年は火傷する前の顔に戻っていた。無邪気な笑顔で見送ってくれた…………。
感想
- 3733: 感動!!!(ToT) [2011-01-16]
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