RIO-47
「…水城君?」
彼の顔が私に近づく。
唇が触れそうになる。
「紫音…。俺、紫音が、李将が好きだ…。」
私は彼から離れた。
なんか、恐かった。
「え、李将?」
「ふぇっ…何!?」
「嫌だった?」
水城君はなんか悲しそうな顔をする。
「うん…ごめん。」
少し気まずくなる。
久し振りなのに、なんか、なんか…。
「紫音、俺が悪かった。とにかく紫音が好きだ。後は紫音の好きにしていいよ。これだけ言いたかったから。」
水城君は恋愛関係じゃない、大事な友達だ。
私は一呼吸おいた。
「水城君、私とデートしよ。」
「え?俺が嫌いなんじゃなくて?」
「嫌いだったらここに来ないよ。」
「それもそうか。」
水城君は笑ってくれた。
「いいよ。デートしよう!」
「うんっ!水城君大好き。あ、友達としてだよ。」
「分かってるよ。」
彼の顔が赤くなってた。
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