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ROOM 5 〜一応…友達じゃん…〜

[502] るーROOM 2011-12-01投稿
アナウンスは途切れ、4人はしばらく立ち尽くしていた。

「どうすればいい…。」

拓也の顔には汗。相当焦っているようだ。

すると岬が、

「ごめん…自分があんなことしなければ。」

「…謝るな。騙したあいつが悪いんだ。」

弘貴は岬をなだめた。

「でも、ここから出られるのは、生存者が1名になった時…。」

そうだ、圭吾の言っていることが、1番引っ掛かってた事。

「1名って…じゃ、他の3人は?」

拓也は、薄々答えがわかっていたが、あえて聞いた。
「これで…殺す…。」

圭吾は、リビングの棚の上に無造作に置かれているオノを指差した。

「ちょ…ちょっと待って…。とりあえず7日間、考えよう。食べ物には…困らないんだし。」

岬の提案に、まず拓也が賛成した。

「そうだな。俺たち、友達じゃんか。」

友達。4人は裏切りなしで、7日間策を考えることにした。

でも、裏切りは水面下で既に始まっていた。

…夕食の時間。

「うぉっ、食べ物じゃん。」

と弘貴。

どこからか、食料が配給されていた。

「レトルトカレーか。」

食べ盛りの高校生たちに、レトルトカレー。1人1個は少し物足りない。

「ま、食べますか。」

拓也はみんなのレトルトカレーを温め始めた。

その間、3人はというと。

岬は弘貴と一緒に、高校話で盛り上がっており、圭吾は1人、音楽を聞いていた。

「圭吾も、一緒に話そう。」

岬が言っても、圭吾は、

「俺はいいや。」

と遠慮した。

岬もそれ以上言うことはせず、あっという間に時間がすぎた。

感想

  • 41759:緊迫……[2011-12-02]

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