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二人の天使(9)

[299] 和美 2011-12-03投稿

「失礼なやつだな〜。」

ジェーンは、翼をひろげた。

すると、部屋中にやさしい光が包み込んだ。
「お分かり?」

ジェーンは笑いながら言った。

天使は翼を滅多にひろげない。力が強い者ほど滅多にひろげることはない。
今のように翼が眩しいほど、輝くからだ。


「フンッ。私は認めないも〜〜ん。」
サンは口をとがらしている。


「あの〜。ケーキ…。」

ミレアが言った。


すると、


「ケーキ?!」


ジェーンが小さい子供みたいに目を輝かしている。

「こちら私の友達のスカイトさんとサンさんです。」

「今回、こちらのケーキを作らせていただきました。」

スカイトがおじきをしながら言った。


「そなたの事は知っておるぞ。お菓子を作るのが上手いそうじゃな。」

「あ,ありがとうございます。」


「私の口に合うかは別だがな。」

スカイトは緊張のあまり硬直している。

「お口に合わないでいらっしゃるんだったら私がいただきます。大天使様〜〜〜。」

とサンは言って、パクリとケーキを食べてしまった。


「何しているのよ。サン。」
スカイトの顔が真っ赤になってる。

「サン。お前がそんなに馬鹿だとは思わなかった…。」
ミレアがつぶやいた。



「私のケーキが…。」

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