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僕とキミ〜6〜

[262] ふーみん 2011-12-04投稿
小川さんは立ち上がると僕に背を向けてこんなことを言った。

「ねぇ、鹿島くんってさ…あたしのお姉ちゃんに会った?」

僕は首を傾げながら

「お姉ちゃん?」

と、答えた。

すると小川さんは僕の方を向いて笑いながら

「この間、街で女の子にぶつからなかった? あの子だよ、あたしのお姉ちゃん。あたしによく似てるでしょ?」

確かに僕はあの時女の子にぶつかった…

しかし…そこまで似てないような…

「確かにあの時ぶつかったよ、でもマジマジと顔見たわけじゃないからわかんないよ」

と、ごまかした。

小川さんは そっかぁ とか言ってまた後ろを向いた

しばらく無言の状態が続いたが、僕はあることに気づいて口を開いた。

「…そういえば何で僕がぶつかったってわかったんだ? あんなたった一瞬の出来事のようなものだったのに」

そう言うと、小川さんはポケットから何かを取り出して僕に差し出した

「これ、落としたでしょ? それでわかったの」

彼女がポケットから出したもの
それは…

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