レッテル
世の中には、マトモな人間とマトモじゃない人間 どちらが多いだろう。
私は高校を出て、すぐに就職…といってもバイトだけど。 実家が苦しいとかじゃなくて ただ、やりたい事がないから。
国道沿いのコンビニで 私はカップ麺を棚に並べている………また、来た。
彼は毎日、この時間にくる。深夜1時14分。その間は、この空間には2体の生命体が存在するだけになる。
“いらっしゃいませ”は言わない。面倒クサいから。
「こんばんは」
渇ききった声を1体の生命体が放った。
「どうも……」
苦手だ。いつも、彼には健康という文字が見当たらない。やつれて細長い体の男だ。
彼は今、コンビニ弁当を熱心に選らんでいる。
「…………。」
沈黙が続く。まぁ、話をするよりマシだ。
「すいませぇん…」
「あぁ…」
彼がレジで待っている。
メンド臭いなぁ…。
ピッ ピッ ピッ…
機会音が深夜のコンビニを制圧している。
この お弁当おいしくないのになぁ。このガムも…このお茶も。私の好みとは全く違う。
「ありがとうございます… 648円のお買い上げでございます…。」
彼の顔が一瞬 曇った。
「…?」
「ガム 2回打ってるよ。」
「え…あ‥すいません」
体が熱くなるのを感じた。
「…548円のお買い上げでございます‥。」
「ごめんね、はい。」
私の手に、500円玉と100円玉が彼の手から滑り落ちてきた。
「600円お預かり致します…2円お返しします‥レシートになります、ありがとうございまぁす。」
「ありがと。」
彼は帰って行った。100円くらいイィじゃないか。
深夜1時26分、 私は怒りながら、カップ麺の陳列に戻った。
私は高校を出て、すぐに就職…といってもバイトだけど。 実家が苦しいとかじゃなくて ただ、やりたい事がないから。
国道沿いのコンビニで 私はカップ麺を棚に並べている………また、来た。
彼は毎日、この時間にくる。深夜1時14分。その間は、この空間には2体の生命体が存在するだけになる。
“いらっしゃいませ”は言わない。面倒クサいから。
「こんばんは」
渇ききった声を1体の生命体が放った。
「どうも……」
苦手だ。いつも、彼には健康という文字が見当たらない。やつれて細長い体の男だ。
彼は今、コンビニ弁当を熱心に選らんでいる。
「…………。」
沈黙が続く。まぁ、話をするよりマシだ。
「すいませぇん…」
「あぁ…」
彼がレジで待っている。
メンド臭いなぁ…。
ピッ ピッ ピッ…
機会音が深夜のコンビニを制圧している。
この お弁当おいしくないのになぁ。このガムも…このお茶も。私の好みとは全く違う。
「ありがとうございます… 648円のお買い上げでございます…。」
彼の顔が一瞬 曇った。
「…?」
「ガム 2回打ってるよ。」
「え…あ‥すいません」
体が熱くなるのを感じた。
「…548円のお買い上げでございます‥。」
「ごめんね、はい。」
私の手に、500円玉と100円玉が彼の手から滑り落ちてきた。
「600円お預かり致します…2円お返しします‥レシートになります、ありがとうございまぁす。」
「ありがと。」
彼は帰って行った。100円くらいイィじゃないか。
深夜1時26分、 私は怒りながら、カップ麺の陳列に戻った。
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