悪魔の天使 (52)
「勿体無い。」
第一声。
「どうしよう。」
第ニ声。
「勿体無い。」
第三声。
リアは先程の飴細工をどうするべきか結構真剣に考えていた。
とても繊細且つ綺麗に輝く飴の外形、欠片。
早く口にしてみればいいのに、とレクスは言ったが、リアはなかなか口をつけようとしない。
しばらく悩んだ後、一口舐める。
「……!…甘い……。」
リアは呟くように小さく言った。
「口に合わなかった?」
レクスの言葉に首を横に振るとおいしいよ、と笑顔で言った。
「いる?」
リアのさりげない一言にレクスは口角を上げた。
「でもそこまで甘いのは苦手だから…」
「そんなこと一回も聞いたことないわよ。それにそこまでじゃないし。どちらかと言うとさっぱりして…」
そこで唇を彼のそれで塞がれた。
「……っ!?ん…ぁ……」
レクスはほんの少し唇を離すと、リアの上唇を舐めた。
そのもどかしい感覚に身を捩らせる。
「レクっ……!んっ……!?」
「たしかに甘いね。」
「っ……はっ……」
リアは息を荒げ、レクスに身体を預けた。
いつの間にか彼の手に飴があった。
「あのままだったら落とすこと間違いなしだったでしょう?」
いつもと違わぬ態度で飄々とそう言うレクスが少し悔しくて、リアは自分から口づけした。
少し息を呑むような気配が面白かったが、これ以上すると危ないと気付き、止める。
すると彼はすぐに離してくれた。
そして優しく微笑む。
「飴食べながらでいいから行こ?」
リアはそんなレクスの言葉と手をすぐとるのだった。
第一声。
「どうしよう。」
第ニ声。
「勿体無い。」
第三声。
リアは先程の飴細工をどうするべきか結構真剣に考えていた。
とても繊細且つ綺麗に輝く飴の外形、欠片。
早く口にしてみればいいのに、とレクスは言ったが、リアはなかなか口をつけようとしない。
しばらく悩んだ後、一口舐める。
「……!…甘い……。」
リアは呟くように小さく言った。
「口に合わなかった?」
レクスの言葉に首を横に振るとおいしいよ、と笑顔で言った。
「いる?」
リアのさりげない一言にレクスは口角を上げた。
「でもそこまで甘いのは苦手だから…」
「そんなこと一回も聞いたことないわよ。それにそこまでじゃないし。どちらかと言うとさっぱりして…」
そこで唇を彼のそれで塞がれた。
「……っ!?ん…ぁ……」
レクスはほんの少し唇を離すと、リアの上唇を舐めた。
そのもどかしい感覚に身を捩らせる。
「レクっ……!んっ……!?」
「たしかに甘いね。」
「っ……はっ……」
リアは息を荒げ、レクスに身体を預けた。
いつの間にか彼の手に飴があった。
「あのままだったら落とすこと間違いなしだったでしょう?」
いつもと違わぬ態度で飄々とそう言うレクスが少し悔しくて、リアは自分から口づけした。
少し息を呑むような気配が面白かったが、これ以上すると危ないと気付き、止める。
すると彼はすぐに離してくれた。
そして優しく微笑む。
「飴食べながらでいいから行こ?」
リアはそんなレクスの言葉と手をすぐとるのだった。
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