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ROOM 20 〜裏切りなしで過ごしたい〜

[774] るーROOM 2012-02-02投稿
拓也も悲しいのだ。

しかし、もっと悲しんでいる人がいるのなら、手を差し伸べてあげ、支えることが、筋なのではないだろうか。

岬は、若干ふらつきながらも、イスに座った。

「無理せず、食べられる分だけ食べろ。」

「はい…。」

岬は頷いて、悲しみを堪えながら食べ始めた。

「うまいか?今日俺、少しはりきっちゃった…。」

確かに。朝から魚料理。

「うん…。」

「ほら、圭吾も食べて。」

「…まるで父親みたいだな。」

笑いが起こった。

もうこれ以上、死者を出さずに脱出したい。

でも、ルール上ダメなんだ。

だったらせめて、裏切りなしで過ごしたい。

岬は弘貴の分まで、そう思った。

3日目の夜、3人はそれぞれの部屋で寝ることになった。

岬はいつものように、考え事をしていた。

3日目の朝、弘貴が殺された。

犯人は、食材を配達しにきた…ん?

待てよ…

あれは人間じゃなかった。ロボットだった。

もし、誰かが操っているとするならば、犯人は別にいた可能性もある。

岬は、まさかとは思ったが、机の引き出しを開けてみた。

「あった…。うそだろ…。」

…リモコン。

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