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Past†Origin(5)

[437] 有間 総二 2012-02-14投稿

目を覚ました時、聞こえたのは人々が走り回る音だった


「今度はここか!?」

「No.7もやられたらしいぞ!」


No.7…?

他のAbilitySchoolに何かあったのだろうか


「どうしたんだ?」

俺はドアを開け、視界に入った男に声をかける

「実はな、謎の男によって他のAbilitySchoolが次々に壊滅させられてるんだ」


壊滅……、つまり生徒も教師も皆殺しか

「男の能力は?」

「分からない」


話を聞くため、とりあえず俺は男を部屋に招き入れた

「じゃ、聞かせてくれ」



男によるとこうだ

昨夜、 AbilitySchoolの1つNo.7が何物かに襲撃された

No.7は壊滅、少し前から連続して起きているAbilitySchool襲撃事件と同一犯だと政府は断定

今までにはNo.5、No.8が壊滅した

今回は僅かな音声記録があり、犯人は男だと確定

また、男子生徒が1人発見されていない


「なるほどな」

話を聞き終え、ふと思い立つ


「お前、名前は?」

「俺?俺は月空狗鴛」


がっくうくおん…、珍しい名前だ

「能力は?」

「ちょっと待ってくれ、君も自己紹介を頼むよ」


あぁ…、と俺は名前と能力:memoryについて話す

「君が大輔を倒した…その能力なら頷ける」

俺の事はいいんだよ

「月空君の能力は……」

「狗鴛で良いよ。俺の能力は…」





「どうしました…!?」

「No.7から…逃げて………」

「しっかりして下さい!」





「Luna……か」

狗鴛は能力について話した後、すぐに帰ってしまった


狗鴛の能力、

黄色っぽい光を生み出し、自在に操る属性支配系の能力らしい


………しかし、壊滅させられたNo.7生き残りの男子生徒は一体何物なのか

俺はその日、それが気になっていた

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