トクベツな君。‐2‐
その次の日、事件は起きた!!
「彩先輩!!聞きたい事があるんですけどぉ..」
そう言ってきたのは、
あたしの後輩、
《高橋友美》
かなり可愛いと学校中から人気がある。
「ん? 聞きたい事って何? 」
「あの…………………。 海翔先輩と付き合ってるんですかっっ!?」
「えっ? あ… 付き合ってないょっ!…」
「そぉだったんですかあああっっ!…… じゃあ、海翔先輩の事好きでもないんですよね?」
「う…うん?」
「よかった--!じゃあコレ、先輩に渡しといてもらいませんか??」
そう言われて貰ったのは、海翔宛の手紙だった。
いわゆる… ラブレターってやつ!…
チクッ。 痛い。
胸がはりさけそう。
学校一可愛い子に、ラブレターなんてもらったら、誰でも簡単に好きになっちゃうんだろうな…。
可愛い子ってズルい。
海翔に手紙を渡しとけって?
バカな事言うなよ。
あたしにそんなこと出来るわけないじゃん。
だってあたしも、
海翔の事が好きなんだもん。
私は、その手紙を握りしめ、いつもと変わらない放課後の帰り道を歩いていった。
つづく
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