携帯小説!(PC版)

トップページ >> SF >> コロニー

コロニー

[383]  2006-09-16投稿
ここは、太陽系外の殖民惑星。

顕微鏡をのぞく科学士官の少佐がそこにいた。

「私の研究成果がッ――」

何と、顕微鏡の取っ手部分が自分の首に巻きついたのだ。

「ぐがッ!」

拳銃を手に取り、顕微鏡を破壊した。

「なんだこれは?」



司令部に報告した少佐は、副司令官とその他兵士・将校・下士官が犠牲になっていることを聞いた。

「この惑星を脱出すべきです」

この提案は、すぐさま呑まれた。

そして、この奇妙な出来事の原因が判明した。

この首に巻きついた顕微鏡は、『コピー能力を保持し、実体をもたない』エイリアンだった。

つまり、その物をコピーし、自分自身で人を殺すのだ。

そして、自分達のテリトリーを侵された彼らは、反撃に乗り出した。

「地球軍に救援を要請しました」

地球艦隊の巡洋艦が迎えに来てくれるそうだ。

その時間は

『今日の1300時』

「ただし、『衣類はもちろん、その他一切のモノを保持すること』を禁じます」

全裸の状態で巡洋艦に乗り込むのだ。

最悪な事態になってしまった。この星には生命体がいないハズだったのに……


少佐を先頭に研究部隊は歩き出した。全員、真っ裸だ。

男性しかいないので、そこまで問題はないのだが……

極寒の惑星であり、零下8度を指していた。

巡洋艦が宇宙港に到着した。

現在時刻、1235時。予定より25分も早い。

気温16度の冬の惑星であるため、

「寒さに耐えるよりはマシだな」

と司令官が言い放ち、巡洋艦に乗り込んだ。


1301時。

少壮気鋭な男が、1隻の船を降りた。

「司令官閣下は、まだかな?」

その男は呟いた。

「少し遅れたくらいですので、絶対にいるはずです、艦長」

その副官らしき男は、艦長と呼んだ男を見つめた。

「まだか」

艦長たちがいくら待とうと、少佐たちがくることはなかった。

感想

感想はありません。

「 榊 」の携帯小説

SFの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス