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わかっているのに

[426] U 2012-03-07投稿


―見たことのない家の中―

…多分、見たことのないうち。

廊下は見渡す限りでは結構長い

床も壁もみんな木でできている

障子の引戸をひたすら開けては

そこには誰もおらず。

狭い畳の部屋に机と座布団のみの部屋

古めかしいが洋式の便所

洋服ダンスとラックのある部屋

畳と窓のみの部屋

結構不気味だが、お構いなしに

探し物を探していた

でも

やはり無かった

何となく分かっていた

分かっているけれど

とにかく早くあげたかった

変わりの物を探そう。

米だ。

―ドアを開けるといつもの居間―

炊飯器にまだ昨日のご飯が

あった。

やっぱり。

良かった。






夢だけど、
ぴーちゃんともう少し一緒にいたかった
7年も経つのに
少し忘れかけていたのに
忘れようともしていたのに
毎年現れるのは
私のせいでしょうね。
ごめんね。

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