もどらない友情
私には大切な子がいます
年下で小さくて可愛くて
でもっ時々大人っぽいところもある大好きな友達です
私は本当にその子が大好きでした
その子の為ならなんでもしてあげたいと思っていました
その子が幸せでいれば私はそれだけで良いと思っていました
私はある日苺狩りに行こうと言いました
最初はその子は一緒に行ってくれると言いました
だけど私はいきなり咳き込みました
身体もフラフラして熱くなっていたので風邪だとわかっていました
でもっその子と一緒に苺狩りをしたかったので我慢していました
だけどその子は行かないほうがいいと私に言いました
私は咳き込んだことを心配されてるんだと思い
大丈夫と言いました
だけどその子は絶対なにがなんでも行ったらいけないと言いました
私はなぜそこまで言われるのかわからなかったので絶対やだと言いました
そうしたらその子はなら勝手にすればいいよ
もう止めないからと冷たく言いました
私はそれが無性に悲しくなり走り出しました
それから走ると森がありました
綺麗な桜と大粒の綺麗な赤い苺がありました
私は苺を摘み取ると一口かじりました
甘酸っぱくてとっても美味しい苺でした
だけど今の私にはとても酸っぱく感じました
私は座り込み泣きました
こんな綺麗な桜も涙のせいで霞んで見えました
そうしているうちに他の友達が私を探しに来ました
その友達は私に抱き着いて泣きました
だけどあの子の姿がどこにもありませんでした
そして友達が言いました
あの子が「さようなら」と言っていたと
それを聞いた途端また涙が溢れ出しました
そして笑いました
ただただ泣きながら笑っていました
あの時走り出してしまった後悔と身体の苦しみと痛さと
あの子の気持ちに最後まで気付けなかった自分への怒りと
もう本当に会えないと理解してしまった絶望だけが心に残りました
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