携帯小説!(PC版)

オバケ8

[296]  はこもの  2006-09-17投稿
仕事、居酒屋、オバケと会話、睡眠。毎日がその繰り返しだった。

しかし、まるっきり同じかというと、そうでもなかった。

その日、珍しくオバケは今の生活について語った。

「オレはミュージシャンだ。え?違う違う。表舞台には滅多にでないさ。所謂、スタジオミュージシャンってやつだ。それも、かなりワガママな」

時計の針は22時少し前を指していた。

オバケの前には日本酒、僕の前にはビール。

オバケの話によると、彼の仕事はギターを弾くこと。そして、10〜20時の間しか働かないらしい。徹夜なんて、死んでもやらない。そういった意味でワガママなんだそうだ。

それに、善くも悪くも、彼のプレイには癖があるのだと。

「久しぶりだ」オバケは日本酒をゴクリと飲んだ。「今の自分の話をするなんて、かなり久しぶりだよ」

「したいなら、いつでもすればいい」

「いや、そういうんじゃないんだ」

よくわからない音楽が流れていた。

いつものように、しまいには客は僕らだけになった。

「うちで飲み直さないか」オバケが言った。「もちろん、あんたが良ければ、だけど」

「なかなかいい考えだ」

こうして僕らは店からでた。夜風がやけに気持ち良かった。

感想

感想はありません。

「 はこもの 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス