触れた瞬間に。?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
『あっ』
消ゴムが落ちた。
拾おうとすると
隣の席の佐藤悠太くんが
拾ってくれた。
『―…ありがと。』
受け取ったとき
かすかに手と手が触れた。
その時――……。
君に恋してしまった―。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
――――4月―――――――――――――
あたし、斉藤萌絵!!
今日は中学校の入学式。
小学校の時の友達はたくさんいるものの、新しい友達もたくさんいるのでドキドキしていた。
隣の席は佐藤悠太くん。
全然知らない人だ。
悠太くんは無口で入学式の日は一言も喋れなかった。
はぁ。
中学になって1日。
新しい友達―
1人も出来なかった。
このままやっていけるのかな。
どんどん不安で
いっぱいになっていった。
小学校の頃からの友達は
6人いるけど
その中にあたしと
仲が良い子は1人もいなかった。
4月10日
入学して2日。
2回目の学校だ。
頑張って友達は5、6人できたものの
隣の席の悠太くんとは
どうしても
無理だった…………。
『あっ』
消ゴムが落ちた。
拾おうとすると、
悠太くんが拾ってくれた。
『―…ありがと。』
受け取ったとき、
かすかに手と手が触れた。
じっ とあたしの目を見つめる
悠太くんの深い黒い目。
ドキッ。
その瞬間に
あたしは
恋に落ちた。
つづく
『あっ』
消ゴムが落ちた。
拾おうとすると
隣の席の佐藤悠太くんが
拾ってくれた。
『―…ありがと。』
受け取ったとき
かすかに手と手が触れた。
その時――……。
君に恋してしまった―。
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――――4月―――――――――――――
あたし、斉藤萌絵!!
今日は中学校の入学式。
小学校の時の友達はたくさんいるものの、新しい友達もたくさんいるのでドキドキしていた。
隣の席は佐藤悠太くん。
全然知らない人だ。
悠太くんは無口で入学式の日は一言も喋れなかった。
はぁ。
中学になって1日。
新しい友達―
1人も出来なかった。
このままやっていけるのかな。
どんどん不安で
いっぱいになっていった。
小学校の頃からの友達は
6人いるけど
その中にあたしと
仲が良い子は1人もいなかった。
4月10日
入学して2日。
2回目の学校だ。
頑張って友達は5、6人できたものの
隣の席の悠太くんとは
どうしても
無理だった…………。
『あっ』
消ゴムが落ちた。
拾おうとすると、
悠太くんが拾ってくれた。
『―…ありがと。』
受け取ったとき、
かすかに手と手が触れた。
じっ とあたしの目を見つめる
悠太くんの深い黒い目。
ドキッ。
その瞬間に
あたしは
恋に落ちた。
つづく
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