Past†Origin(14)
「どう?ワシの身代わりの術」
じーさんがウインクしながら言ってくる
正直気持ち悪い
略してキモい
「キモっ!?………で、戸惑いか?憤りか?」
「もちろん……どっちもだ!」
また懐に潜り込み、拳を突き出す
手応えを感じる
よし、今度こそ
「当てるために早さを意識したのは良かったが、意識しすぎて肝心の力が弱まっとるぞい」
「なっ!?」
じーさんは平然と立っていた
「14点じゃ」
声と同時に向かって右からの回し蹴り
早いが避けれる
しゃがんで避けた瞬間に頭頂部に鈍い衝撃
「っは……!」
痛みこそ感じないが、強い衝撃に眩暈がし、ふらつく
それを待っていたと言うように、今度は左腕に鋭い痛み
「つぅ……」
相手を確認するより先に攻撃が当たる
そして俺は呆気なく、じーさんに倒された
[とある下水道]
ヤツの声が響く
「分かっているな?」
俺は応える
「あぁ、全てを死へ導くのが俺が生きる唯一の理由」
腹が立つのだが、こう答えなければならない
ヤツには逆らえない
いつもと同じように、こう答えればヤツもいつもと同じ言葉を返す
「そして貴様の唯一の価値だ」
そう、この言葉だ
「………用事はそれだけか?」
「いや、実は気になることがあってな」
まさか、あの事がバレたか?
「予告状なる物を送り付けたそうだな?」
「……あぁ」
バレてた
「何故だ?」
「あのAbilitySchoolには兄弟がいるからってだけで、使命を果たすのに支障はないから安心してくれ」
するとヤツは訝しそうに告げる
「………貴様に兄弟がいたとは知らなかったが、そう言うなら信用しておこう」
それには何も言わず、ただボソリと独り言を呟く
「義兄弟……だけどな」
「何か言ったか?」
「いや、何も」
それなら通信を終了する、とヤツは電話をきる
臭いので地上に戻ると、知らぬ間に一降りしたらしく、雨の匂いがした
「この匂いは……好きだ」
じーさんがウインクしながら言ってくる
正直気持ち悪い
略してキモい
「キモっ!?………で、戸惑いか?憤りか?」
「もちろん……どっちもだ!」
また懐に潜り込み、拳を突き出す
手応えを感じる
よし、今度こそ
「当てるために早さを意識したのは良かったが、意識しすぎて肝心の力が弱まっとるぞい」
「なっ!?」
じーさんは平然と立っていた
「14点じゃ」
声と同時に向かって右からの回し蹴り
早いが避けれる
しゃがんで避けた瞬間に頭頂部に鈍い衝撃
「っは……!」
痛みこそ感じないが、強い衝撃に眩暈がし、ふらつく
それを待っていたと言うように、今度は左腕に鋭い痛み
「つぅ……」
相手を確認するより先に攻撃が当たる
そして俺は呆気なく、じーさんに倒された
[とある下水道]
ヤツの声が響く
「分かっているな?」
俺は応える
「あぁ、全てを死へ導くのが俺が生きる唯一の理由」
腹が立つのだが、こう答えなければならない
ヤツには逆らえない
いつもと同じように、こう答えればヤツもいつもと同じ言葉を返す
「そして貴様の唯一の価値だ」
そう、この言葉だ
「………用事はそれだけか?」
「いや、実は気になることがあってな」
まさか、あの事がバレたか?
「予告状なる物を送り付けたそうだな?」
「……あぁ」
バレてた
「何故だ?」
「あのAbilitySchoolには兄弟がいるからってだけで、使命を果たすのに支障はないから安心してくれ」
するとヤツは訝しそうに告げる
「………貴様に兄弟がいたとは知らなかったが、そう言うなら信用しておこう」
それには何も言わず、ただボソリと独り言を呟く
「義兄弟……だけどな」
「何か言ったか?」
「いや、何も」
それなら通信を終了する、とヤツは電話をきる
臭いので地上に戻ると、知らぬ間に一降りしたらしく、雨の匂いがした
「この匂いは……好きだ」
感想
- 42152:二ヶ月も休んでまるで冨樫ですね!?[2012-06-08]
「有間 総二」の携帯小説
- 総二日記3
- 暇な神様はガキンチョ共に授業では絶対に教わらないことを優しくしかし残酷に教えてあげたそうです(後編)
- 暇な神様はガキンチョ共に授業では絶対に教わらないこと優しくしかし残酷に教えてあげたそうです(前編)
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