猫の目が見たもの?
「おはようございます」 金子佐和子が娘の美奈子を連れて幼稚園に出掛けると、毎朝出会う隣りの三上さんは今日もゴミ袋を抱えて、いつもの笑顔で挨拶をしてきた。 「おはようございます、今日もいい天気ですね」 佐和子は朝からいつもの上品な装いで、丁寧な挨拶を返した。 「美奈子ちゃんおはよう。今日もかわいいわね。元気に行ってらっしゃい。」 美奈子もいつもの如く顔を赤らめてうつむいたまま小さく返事をした。 「おはようございます。行ってきます。」
幼稚園バスを見送り自宅に帰ると、門の前で三上さんがミーナと戯れていた。ミーナは金子家の飼い猫だ。綺麗な灰色の毛並みにブルーの目をしたロシアンブルーだ。 「あらすいません、ミーナったらまたお外に出て」 「うふふ、猫ちゃんは自由が好きだから。毎日色んな所に行って何を見てるのかしらね、このキレイなお目々で。」 三上さんはそう言ってミーナの耳の後ろを掻いた。
幼稚園バスを見送り自宅に帰ると、門の前で三上さんがミーナと戯れていた。ミーナは金子家の飼い猫だ。綺麗な灰色の毛並みにブルーの目をしたロシアンブルーだ。 「あらすいません、ミーナったらまたお外に出て」 「うふふ、猫ちゃんは自由が好きだから。毎日色んな所に行って何を見てるのかしらね、このキレイなお目々で。」 三上さんはそう言ってミーナの耳の後ろを掻いた。
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