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甘ったれナギサちゃん

[349]  モップ  2006-09-17投稿
ピヨピヨピヨ…
あぁ、小鳥のさえずりが聞こえるわ…。
ミーンミーン…。
あら、蝉もないてるみたいね。
ジリリリリリリ!!
?なんの音かしら?
ジリリリリリリ!!
うるさいわね。
ジリリリリリリ!!

……まさか!!

私は思い切り布団を蹴りあげ、ものすごいスピードで起き上がり爆音を発している目覚まし時計を手に取りゆっくりと音をとめた。

そして時間をみた。

『NOーー!!!』

彼との待ち合わせは昼の二時。今の時間は夕方四時。タイマーの時間間違っとるー涙。
携帯には彼からの電話とメールの嵐。
『いまどこ?』『寝てる?』『かえるね』
最後の方のメール句読点ついてねー涙。
とりあえず彼に電話してみる私。

プルルル…ガチャ ピッ


切られたーー!なんだよこいつ!
私が悪かった。わかってる。でもお前、かかってきた電話きりますか普通!!
うわーなんか腹たってきた。
いーもんいーもん。てゆうか私悪くない!悪いのは目覚まし時計と、この寝心地のいい布団のせいよ!!
あ〜イライラする。。。怒


よし、決めた!!新しい彼氏つくろ!!ちょっと寝坊しただけで電話切る様な女々しい男なんか願い下げよ!!

そして再び眠りについた。
そう、この自分勝手自己中な彼女こそこの物語の主人公。沢田ナギサ。通称『甘ったれナギサちゃん』。
ナギサは今日も、そして明日も。とことん甘ったれて生きていく…

つづく。

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