血染菊五郎
「血染菊五郎て知ってる?」オカルト好きな奈美の言葉から恐怖は始まった‥俺は奈美の幼なじみの健吾である。『なんだよそれ?』「江戸時代末期の血を好む人斬りだって!」『それが?』「噂によると〇〇池の辺り昔処刑場だったらしくてそこで殺されたの。出るらしいよ。いかない?」こんな肝試ししなければよかった。そう考えながら俺は今、例の血染菊五郎から逃げ隠れている。ヤツは血塗られた刀を持ちながら俺のを探す。背は165ほどの小柄さだが、顔は血だらけで凄い形相で笑っている。俺は奈美と他に同級生三人を連れてここにきたのだが奈美を含め他の同級生は逃げるときはぐれたらしい。♪‥こんな時に親から電話がかかってきた。その瞬間見つかり、刀を振り上げている、目をつぶる。ん、生きている。「大成功!」奈美が衣裳をとる。どうやら俺を恐がらせる会らしい。俺は腹立たしさと安心感に包まれる。『ところでそんな刀どこにあったんだ?』「まつられてた!そしてケチャップつけたの!」『他のみんなは?』ケチャップがかかる。生温かい‥奈美の顔が変わる「あんたで最後!」血染め菊五郎なんて嘘だった。刀は怨霊に憑かれていた。血が止まらない、奈美は笑っていた
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