サイキック 第2話
俺は意識が戻ってから10日で退院できた。体に後遺症が残る事はなかったのが不幸中の幸いであった。が、しかし…相変わらず目に違和感がある、いや、たまに人のオーラが見えてしまうのだ。
今日は2学期の終業式だ。退院後初めて教室に入ると皆の視線を一斉にうけた。…しかし、これといって騒がれた訳でもなかった。またいつもどうりの1日が始まる…。
俺が席へ座ると後ろから声をかけられた。
(=゜ω゜)ノ「お前雷にうたれたのか?」
アバターこと田端だ。
俺?「そだよ」
(=゜ω゜)ノ「良く生きてたな〜」
?「俺もビックリしてる?」
(=゜ω゜)ノ「臨死体験とかなかった?」
?「それはなかったな。」
(=゜ω゜)ノ「じゃあ、超能力目覚めたりとか…」
?(なんでばれてんのぉ?)とビックリしながら「ある分けねーだろ。」と答えた。
アバターが話した瞬間なんとなくだが、教室の空気が氷ついた感覚があったが、それを気にする間もなく担任が入ってきた。
担任はおれのことに一言も触れず朝のHRを始めた。
俺はHR中ずっと気になっていた。さっきから殺意のようなものがこもった禍々しいオーラを発している輩がいたのだ。
俺はそいつに注意しながら終業式をすごした。
そいつの名前は保木愛子。クラスの中では目立たないやつで、話したことはなかった。身長は小柄で体格も小柄である。まさかそいつが常に禍々しいオーラを放っているとは思っていなかった。
俺は不安を残したまま部活へと向かって行った。
サバイバル部は江戸圭治と俺と顧問であり担任の山口だけだ。1年の時に俺ら二人が山口に強引に勧誘をうけて強引に入れさせられたのはいまでも忘れない。
この部活では、犯罪に巻き込まれた時の身の守り方や、 正しい熊の戦い方等を鍛錬している、正直意味のわからない部活だ。
今日は鉛筆で畳を貫く方法を練習していた。
部活が終わると俺は圭治にだけ、俺の特殊能力を話す事にした。
?「圭治?あのさー」
(・∀・)「おう」
?「超能力目覚めたとか言い出しても信じる?」
(・∀・)「…うん。」
?「信じるんかい?」
(・∀・)「雷ってかなりの威力だし、防衛本能で特殊能力が目覚めてしまっても不思議ではない…で、どんな能力?世界壊滅したりとか?」
?「ぜってー信じてねーだろ?あれだ、オーラが見える。」
(・∀・)「…それだけ?」?「悪かったな?あと、大体相手の感情の強さがわかるな。」
(・∀・)「そうか。」
?「それでだ、今日見たんだが、クラスに保木っていただろ?あいつには気を付けとけ。ものすごく禍々しい殺意がこもったオーラが見えた。」
(・∀・)「保木…か…。わかった?」
圭治に打ち明けたら少しだけ気が楽になった。
だが明日から地獄のサバイバル部冬休み編が始まると思うと憂鬱になる。長期休業は冗談無しで命がけなのだ。
俺は保木に出くわさないことを祈りながら家へ帰った。
感想
感想はありません。
「く:ロミ」の携帯小説
SFの新着携帯小説
- 〜Stliker〜 哀編 (180)
- 〜Stliker〜 哀編 (179)
- 〜Stliker〜 哀編 (178)
- 〜Stliker〜 哀編 (177)
- 〜Stliker〜 哀編 (176)
- 〜Stliker〜 哀編 (175)
- 〜Stliker〜 哀編 (174)