高層マンションがたち並ぶ住宅街

公園のベンチに座っている中年の男

遠くの砂場で遊んでいる子供達

時々笑い声が聞こえてくる
自分が笑われているのかと思い周りを見渡す

幹線道路を激しく行き交う車

それとは裏腹に時折聞こえてくる鳥のさえずり

街の雑音が入り交じる公園


営業成績はいつもトップクラスだった

ライバルなんかいないと思っていた

気に入らない上司にはたて突いた

先輩社員の話しなど聞く耳など持っていなかった

成績が良かった為、誰からも文句は言われなかった

一目置かれた


浮いた存在だった


【いつからだろう】


同期が次々と昇格していく
【いつからだろう】

突然の社内異動

同期入社の上司から辞令を渡される

《分っちゃいないなお前らは》


慣れない部署で勝手が分からず成績が下がりはじめる
年下の上司に怒鳴られる


【いつからだろう】


二度目の社内異動


内勤が主な仕事

いわゆる窓際部署

仕事らしい仕事はほとんどない


【いつからだろう】


左遷が怖くて上司に媚びを売る


退職

【レールを踏み外したのはいつからだろう】

もしも
タイムマシーンがあったなら

• 42150：古い作品を読んでくださっている方もいらっしゃる様ですが、タイトルのナンバーが文字化けしてしまっいる様で読みずらいようです。残念です。【真】[2012-06-06]

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