屋根の上 3
捜査の基本は足である。
だから走査と書く方が、適当かもしれない。
まあ何にせよ
僕達は走ったのだ。
聴き込みのために。
事件解決のために。
とは言っても春樹はあんなだし、結局は僕一人での走査になったのだけれど。
「俺は走査するお前を操作するから」
等と巧くもない言葉遊びでのらりくらりと僕の追求をかわした春樹は、図書館へと消えて行った。
「お後が宜しいようで」
と残して。
仕方がないので、
僕はワトスン君になった。
因みに図書館は僕達の第二の逃げ場だ。
やれやれ。
先が重いやられる。
足が思い。
あ、間違えた。
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