携帯小説!(PC版)

トップページ >> ホラー >> お帰りなさい2

お帰りなさい2

[1316]  2012-07-16投稿
「ない…」

あったはずの包丁やホォークやナイフがないのだ。

だが、菜穂子は何故か焦らなかった。

ふと、リビングの隣りにある和室に目を向ける。

「ああ…」
菜穂子は、和室へとゆっくり足を進めた。

和室の隅にある大きなクローゼットに目線を移す。
クローゼットの周りは、赤茶色の大きな染みがたくさんあった。

生臭い臭いがクローゼットからする。

菜穂子は、ニヤリと笑った。
「あなた…帰ってきていたなら言ってくれないとぉ…しかも、包丁とナイフとフォーク。ちゃぁんと返して下さいね…」


ギィ……

クローゼットのドアが開く。
そこには、包丁やホォークやナイフを身体中あちこちに刺した旦那がいた。

生臭い臭いが増す。

菜穂子は、旦那の身体中に刺された包丁やナイフやフォークを丁寧に抜き取る。
ブシュッ!ガシュッ…

「あなた…」
菜穂子は、旦那の心臓のあたりに刺さっている最後の一本の包丁を抜いた。

ブシュッブシュッ…

また、生臭ささが増した。

「あなた…お帰りなさい。」

感想

  • 42331:(´・ω・`)?[2013-07-11]

「満」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス