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轟 第一部 7話

[314] プロミ 2012-07-21投稿
キリナとテルトは、入口の所で相対した怪人と戦っていた時とは、まるで見違えるほどの強烈な撃ち合いを見て、唖然としていた。

「ちょこまかと、うっとうしい奴め!」

「悪いが、お前は俺についていけないぜ!」

戦況は、ギルテインに対してショウが猛スピードで部屋を駆け回り、牽制している。

「調子に乗るな!」

なかなか攻撃の的を絞れずにいたギルテインは、痺れを切らして範囲攻撃、つまり地面を殴り、衝撃波を起こした。

「うおっ!?」

不幸にも、ショウは比較的ギルテインに近い位置におり、直に前進に衝撃波を受ける。

「フン、走り回っていたところで、何もしてこなければ結果は目に見えているぞ。」

壁際まで吹っ飛んだショウを見てギルテインは言う。

しかし、

「そうか。」

ショウはそう言うとすんなり起き上がり、ズボンのホコリを払う。

「ほう、思いの他体力もあるようだな。」

「いや、今のは体を捻らせて衝撃波の流れに乗っただけだがな。」

そんな並み外れた離れ業を解説するショウ。

特にギルテインは驚いた様子は見せないが、嘲笑している。

「本当に面白い奴だ。これでこそ殺し甲斐があるというものだ。」

「そうか。まぁそういうことは倒してから言うんだな!」

そして今度はショウが、足から黒火を吹き出し、それをブーストにして一瞬でギルテインとの距離を詰める。

「…速い!!」

銃弾のようなスピードで迫るショウに、防御が間に合わないギルテイン。

「…!!」

「うおらぁッ!!!!」

次の瞬間、ショウの一撃は、思いきりギルテインの腹部に入る。

「げはっ…!」

吹っ飛びこそしないものの、体重の乗った重い一撃を受け、思わず腹を抱え込むギルテイン。

「さて、これを受けてでもまだ余裕かましていられるかな?」

「……」

「悪いけど、俺は手を抜く気はないぜ。」

「そう…だな。こちらも少し油断していたようだ。手抜きというのは失礼だな。これからはこちらも本気で行かせてもらう。」

「そう、こなくっちゃ。」

「では…」

次に、それまで腹を押さえていたギルテインが、息を吸った後に足元から霧を発生させる。

「…?何を…」

「スピードがある者には視覚を塞ぐまで。この霧の中、どう戦うかな?」

「……」

辺りが霧で、不利な戦況になるショウ。

だが、彼は尚も不敵に笑っていた。

感想

  • 42190:あww 変換ミスww 前進→全身 でした。 失礼。[2012-07-28]
  • 42225:こんな反撃や違う反撃技が次回に掲載をされています。[2012-08-27]

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