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†堕ちた天使の恋愛事情†

[505] ひびりん 2012-07-30投稿
雛菊はキョウを後ろから抱きしめた。

雛菊の身体が蒼く光るとキョウを包み込んだ。

バサァッ!

キョウに蒼く光る綺麗な翼が生えた。

キョウ「さて。
行くよ。雛菊。」

翼を撫でるとミラカがいる宮殿へ羽ばたいた。



その頃ネルは−

「本当に君がやってくれるの?」

私は頷いた。

私の前にいるのは魔界の王…いや魔王。
黒髪をした赤い瞳の少年。
だが身体は小さい。

「ありがと。
僕の願いが叶う日が一歩近づいたよ。」

ニコッと笑う少年に私はくるりと後ろを向いた。

ネル「…そう。
でも私はあなたの為にやる訳じゃないから。
あくまで復讐の為。
勘違いをしないで。
ルア・シルクランク。」

私が冷たく言うとルアはニヤリと笑い

ルア「へぇ。
でもさ。その為に大切な人を犠牲にするんだ。」

ネル「黙れ。
お前になにが分かる。
私はこれで帰るわ。」

私は翼を広げると魔界から去った。

ルアが不適に笑ったのを知らないで。

ルア「大丈夫だよ。
君もいずれは僕に洗脳されるんだから。」

ルアの後ろに黒いフードを被った男性が現れルアの頭を撫でた。

「ありがとう。ルア。
忠実に僕の思い通りに動いてくれる。
僕がつくりあげた闇御に取り込まれているね。
ネル。君は天使と悪魔の子供。
僕の殺戮人形にしてあげる。」

男性は黒い笑みを浮かべながら神速で消えた。

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