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屋根の上 8

[666] をん 2012-08-01投稿


「ふーん」

ようやく起きた春樹が、
僕の話を聞いて、そう言った。



事故死か他殺か自殺か。
それをまず調べよう。

これが僕の提案だった。


「ふーんって、何か他に考えでもあるの?」



余りに興味が無さそうな反応だったので、思わずそう尋ねた。


「いや、別に」


ねーのかよ。


「ただ、お前の記憶力のなさに感心しただけだ。
屋上の事なら、
むっちゃんが何か知ってるだろ」




あー忘れてた。



春樹の言葉で肝心な事を思い出した。


基本的に屋上は、常に施錠されている。


まあ理由は色々あるんだろうけど、とにかく普通の生徒が入れるようにはなっていない。



なら何故僕達が屋上を逃げ場とし、エスケープできたのか、と言うと、それは屋上の鍵をくれた人がいたからだ。




それが高見睦子、
通称むっちゃんである。





よし、むっちゃんに会いに行こう。




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