梅林賀琉〜織姫と彦星〜
最後の見下しますの後のベロベロピー敬具はないだろうと思っていた
「全く亀吉のやつ、どうかしてるぜ」というどっかで聞いたことのあるセリフを思い浮かべ、いつの間にか夜になっていた空を二階にある自分の部屋の窓から見上げて星に見とれていた
すると、天から二つの物体が飛んでくるのが見えた
それらは、ちょうど僕の部屋に向かってくると思われた
やがてその距離は縮まり、それが天人もしくは人だとわかった頃には僕の部屋の窓をすり抜けてその二人はカーペットの上に倒れた
まさに一瞬の出来事である
そういえば、今日は七夕である
僕は星を観ていた
その星が何の星だか判らずぼんやりと観ていたが、もしやそれが織姫と彦星だとしたら…
と思い、早速名前を訊いてみることにした
まず最初に、カーペットの上にうつ伏せになって倒れている彦星とみられる男に声をかけた
だが、まだ正気を取り戻していないらしく、亀吉みたいな冗談を言った
「これは上質なカーペットに御座いましょう
私の飼っている牛の餌にしとう御座います」
「変な冗談を言うのは亀吉ぐらいにしてくれ」
「そうですか、でも亀吉殿以上に浦島様も面白い冗談を言いなさるということが天界にも知れ渡っていますよ
これは実際に亀吉殿が天界の衆生に講話をなさっている時に余談で話されたために知れ渡ったので御座います
何でも亀吉殿が仰せつかったことであり、間違いありますまい」
「そんな仰せつかったなんて敬語使っちゃって、亀吉にはタメ語でオーケーよ
ケイゴ使うのは東野圭吾ぐらいにしときなさい」
ふと、この時僕はオカマモードになっている自分に気づき、言葉遣いを元に戻した
「すまない、心に思わないことを口にしてしまった」
「やはり、浦島様も冗談を言いなさるのですね」
「悪いな」
「いいえ、むしろ筵より良きことに御座います」
僕は彦星の言っている筵の意味がよくわからなかったが、さっきまで一番訊きたいことを問うことは忘れなかった
「彦星か」
「私ですか」
「うん、そうだ」
「ええ、モチのロンパチに御座います」
いちいち厄介な言葉遣いをするやつだ
これは亀吉仕込みだなと思いながらさらに問うた
「では、僕がさっきまで観ていたのも彦星に間違いないのか」
「ええ、それと今そこで寝ているのが私の嫁の織姫にであります」
「全く亀吉のやつ、どうかしてるぜ」というどっかで聞いたことのあるセリフを思い浮かべ、いつの間にか夜になっていた空を二階にある自分の部屋の窓から見上げて星に見とれていた
すると、天から二つの物体が飛んでくるのが見えた
それらは、ちょうど僕の部屋に向かってくると思われた
やがてその距離は縮まり、それが天人もしくは人だとわかった頃には僕の部屋の窓をすり抜けてその二人はカーペットの上に倒れた
まさに一瞬の出来事である
そういえば、今日は七夕である
僕は星を観ていた
その星が何の星だか判らずぼんやりと観ていたが、もしやそれが織姫と彦星だとしたら…
と思い、早速名前を訊いてみることにした
まず最初に、カーペットの上にうつ伏せになって倒れている彦星とみられる男に声をかけた
だが、まだ正気を取り戻していないらしく、亀吉みたいな冗談を言った
「これは上質なカーペットに御座いましょう
私の飼っている牛の餌にしとう御座います」
「変な冗談を言うのは亀吉ぐらいにしてくれ」
「そうですか、でも亀吉殿以上に浦島様も面白い冗談を言いなさるということが天界にも知れ渡っていますよ
これは実際に亀吉殿が天界の衆生に講話をなさっている時に余談で話されたために知れ渡ったので御座います
何でも亀吉殿が仰せつかったことであり、間違いありますまい」
「そんな仰せつかったなんて敬語使っちゃって、亀吉にはタメ語でオーケーよ
ケイゴ使うのは東野圭吾ぐらいにしときなさい」
ふと、この時僕はオカマモードになっている自分に気づき、言葉遣いを元に戻した
「すまない、心に思わないことを口にしてしまった」
「やはり、浦島様も冗談を言いなさるのですね」
「悪いな」
「いいえ、むしろ筵より良きことに御座います」
僕は彦星の言っている筵の意味がよくわからなかったが、さっきまで一番訊きたいことを問うことは忘れなかった
「彦星か」
「私ですか」
「うん、そうだ」
「ええ、モチのロンパチに御座います」
いちいち厄介な言葉遣いをするやつだ
これは亀吉仕込みだなと思いながらさらに問うた
「では、僕がさっきまで観ていたのも彦星に間違いないのか」
「ええ、それと今そこで寝ているのが私の嫁の織姫にであります」
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