携帯小説!(PC版)

黍の粒

[946] 比呂 2012-09-03投稿
一足の草鞋につきし竃馬かな

稲雀瞬きをせば雲の上

何しても光のごとし秋の日や

嬉しさも哀しさもある鉦叩

西東北を向きても南瓜なし

一輪の菊で目覚めるいのちかな

白米の中に見つけし黍の粒

桐一葉次第に土に変はりけり

鶏頭の目に映るごと彩られ

音もなくそっと飛びくる小鳥かな

ドレミファソ木の実降る音当たりたる

コスモスの君としづかにゆれてゐる

道往けば日の当たりたる石榴かな

始まりも終はりも同じ川の鮭

零戦が空飛ぶあの日さつま芋

爽やかな風爽やかな笑顔あり

鹿の啼くいのちの声の響きあり

削りたる生姜の病癒しけり

唐辛子唾(つばき)の出でる真紅の実

蟷螂のけふは餌なし腹すかし

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