こっくりさんなんて2
「本当に?本当の本気で狐のこっくりさん!!?」
こっくりさんと名乗る青年は
『はい。本当の本気で狐のこっくりですよ』とヒカリの言葉を復唱するように答える。
「そう………なら!」
バキッ
「顔面を殴っても許されるわよねっ」
言葉をいい放つとどうじに青年の顔に拳が直撃した。
ヒカリは小さな頃から空手を習っており、こんな細い青年をダウンさせるには拳一つで充分な
はずだった。
『お嬢さん』
よくみると殴ったはずの青年は無傷。それどころか、青年に狐の耳と尻尾が生えている風に見える。
なんなの?こいつ……。
『なんなのって?決まってるじゃないですか、私はお嬢さんを呪うため馳せ参じた狐のこっくり。それ以外の何者でもない』
コスプレの様な狐耳がふわりと揺れた。
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