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こっくりさんなんて2

[601] 大家 2012-09-27投稿


「本当に?本当の本気で狐のこっくりさん!!?」

こっくりさんと名乗る青年は
『はい。本当の本気で狐のこっくりですよ』とヒカリの言葉を復唱するように答える。


「そう………なら!」


バキッ

「顔面を殴っても許されるわよねっ」


言葉をいい放つとどうじに青年の顔に拳が直撃した。
ヒカリは小さな頃から空手を習っており、こんな細い青年をダウンさせるには拳一つで充分な


はずだった。


『お嬢さん』

よくみると殴ったはずの青年は無傷。それどころか、青年に狐の耳と尻尾が生えている風に見える。


なんなの?こいつ……。


『なんなのって?決まってるじゃないですか、私はお嬢さんを呪うため馳せ参じた狐のこっくり。それ以外の何者でもない』

コスプレの様な狐耳がふわりと揺れた。

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