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ベースボール・ラプソディ No.67

[1080] 水無月密 2012-11-18投稿
 指先でまなじりの涙をはらった綾乃は、健気に作り出した笑顔を哲哉にむけた。

「恥を忍んで会いにきたのは、一言だけでもちゃんと謝っておきたかったから。
 それと、少し気になった事もあったから……」


 言葉を濁した綾乃だったが、哲哉を見て少し考えこむと、意を決して切り出した。

「結城君にならわかるかもしれない。
 真壁君って、投球フォームを変えたのかな?」


 唐突な質問に首をかしげる哲哉。

「俺とバッテリーをくむようになってからは、一度も変えていないけど?」

「……上手くは言えないけど、私の記憶の中の真壁君とはどこか違う気がして」

「以前のフォームはよく覚えてないけど、今のなら癖のない綺麗なフォームだから、違っていても心配ないと思うけど」

「……そうだね、私の記憶は十年も前のものだし、違っていて当然なのかもしれない。
 単に私が、真壁君に会うための口実がほしかっただけなのかもしれないね」



 大会の最中に訪ねてきたことを詫びると、綾乃はその場を後にした。


 立ち去る綾乃の後ろ姿を、感慨深げに見つめる哲哉。

 不意にその肩をポンと掴まれ、彼は驚いて振り返った。

「…しゅうっ、何でここに?」

 ほのぼのと二回うなずいた小早川。


 面食らう哲哉は、その後方に先輩達の姿を確認して長嘆息をついた。

「……大澤さんまで」

「…いや、お前の様子がいつもと違ってたから、つい………」



 ―同時刻、橘華高校

 仲間達を追って急ぎ帰校した八雲は、野球部のグランドに一人佇んでいた。

「……?
 誰もいない?
 何でだ???」




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