たまらんく哀しい3/10
由美子ちゃんは
美しく
いつも毅然としていてが
僕の前以外は
笑うことはなかった
小学校には
お弁当の日があった
父子家庭の僕と
弁当を作る時間のない母親(幸さん)を持つ由美子ちゃんの弁当は悲惨だったが
幸さんも疲れはてても工夫して弁当を作っていた
しかし作りながら寝てしまう有り様で
ボロボロの弁当だったが
由美子ちゃんは
いつも嬉しそうに
そして大切に
その弁当を食べていた
僕が転校してきた当初は
凶暴な僕と距離を取っていた
クラスの男子も
僕がしばらく大人しくしていたので
集団になり由美子ちゃんをからかいにきた
「由美子の弁当汚い」
由美子が毅然と無視するので
男子達の行動が
エスカレートする
由美子ちゃんの弁当を蹴り上げ
踏みつけた
僕の脳裏に
幸さんの笑顔が浮かんだ
由美子ちゃんが
男子に殴りかかるため
立ち上がる前に
僕は学校から配給されている牛乳ビンでリーダー格の男子の鼻頭にぶつけた
手加減はしたが
リーダー格の男の子はうずくまり泣き出した
頭には
幸さんの笑顔と
由美子ちゃんの気持ち
そして
どうしても逃れられない思い出
養護学校の同級生をイジメてた健常者達の横暴
怒りが全身を包んだ
全員許さない…
僕は座ってた椅子に手をかけた
クラス全員が
蜂の子を散らすように逃げる
教室には
僕と由美子ちゃんだけになった
美しく
いつも毅然としていてが
僕の前以外は
笑うことはなかった
小学校には
お弁当の日があった
父子家庭の僕と
弁当を作る時間のない母親(幸さん)を持つ由美子ちゃんの弁当は悲惨だったが
幸さんも疲れはてても工夫して弁当を作っていた
しかし作りながら寝てしまう有り様で
ボロボロの弁当だったが
由美子ちゃんは
いつも嬉しそうに
そして大切に
その弁当を食べていた
僕が転校してきた当初は
凶暴な僕と距離を取っていた
クラスの男子も
僕がしばらく大人しくしていたので
集団になり由美子ちゃんをからかいにきた
「由美子の弁当汚い」
由美子が毅然と無視するので
男子達の行動が
エスカレートする
由美子ちゃんの弁当を蹴り上げ
踏みつけた
僕の脳裏に
幸さんの笑顔が浮かんだ
由美子ちゃんが
男子に殴りかかるため
立ち上がる前に
僕は学校から配給されている牛乳ビンでリーダー格の男子の鼻頭にぶつけた
手加減はしたが
リーダー格の男の子はうずくまり泣き出した
頭には
幸さんの笑顔と
由美子ちゃんの気持ち
そして
どうしても逃れられない思い出
養護学校の同級生をイジメてた健常者達の横暴
怒りが全身を包んだ
全員許さない…
僕は座ってた椅子に手をかけた
クラス全員が
蜂の子を散らすように逃げる
教室には
僕と由美子ちゃんだけになった
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