00.始まり
ザー…ザー…
雨が降る、梅雨のことだった。
蒸し暑い中、傘をさした1人の女が歩いていた。 コツコツコツ…
規則的になる靴の音がふと、止まった。
女は、普通の人ならば気づかず通りすぎてしまうであろう、暗く細い路地裏の奥をじっ…と見つめていた。
そこには、2つの小さな人影があった。
小学生ぐらいの人影は、暗いなか目を鋭く光らせながら身動きもせず、ただじっとうずくまり、女を見ていた。
すると、唐突に女は手を差しのべ言った。
「どうしたの?君達、2人だけ?」
「…っ!!」 ビクッ
「大丈夫、怯えないで。一緒に帰ろう。」
暗がりの中から出てきたのは瓜二つの2人の少年だった。
だが、その少年達は、互いの片目がまったく違う色をしていた。
女は少し驚いたようだか、すぐにふっ…と笑った。
「大丈夫。」
もう一度、同じ言葉を繰り返すと、女はギュッ…とその子達の手を握った。
「夜菜さぁぁぁんっ!!」
「うっわぁぁぁっ!?」
朝早くから、叫び声がひびいた。
「光っ!!耳元で叫ぶのはやめてって言ってるでしょっ」
「だって、夜菜さんなかなか起きてくんないんだもんっ!!」
むぅーっとほっぺを膨らますあたり、まだまだ子供だと思う。
光は、あの日拾った子供の1人で、右目が義眼でできている。
「こっ…光〜。」
襖の奥から覗いているのは光と一緒に拾った暗だ。
暗は左目が義眼になっている。
光と暗は双子のようだか、性格は対照的だ。
「はぁ〜。わかった、起きるよ。」
すごくダルいが。
あっ、ちなみにここは私が建てた孤児園だ。
だから私は園長になるんだけど……。
「おはよ…、夜菜さん。」 「ん、おはよー。暗」
あいにく、私と暗と光の3人しか居ない。
まぁ、別に気にしてないけどね〜。
とまぁ、こんな感じでぐだぐだな孤児園の生活が始まるのですよ。
キャラクター紹介
夜菜さん(ヨナサン)
園長
拾いグセあり
変人
別に夜菜さん目線の物語ではない。
光(コウ)
双子の兄
右目義眼
やんちゃ
ブラコン
暗(アン)
双子の弟
左目義眼
大人しい
ブラコン
以上!
雨が降る、梅雨のことだった。
蒸し暑い中、傘をさした1人の女が歩いていた。 コツコツコツ…
規則的になる靴の音がふと、止まった。
女は、普通の人ならば気づかず通りすぎてしまうであろう、暗く細い路地裏の奥をじっ…と見つめていた。
そこには、2つの小さな人影があった。
小学生ぐらいの人影は、暗いなか目を鋭く光らせながら身動きもせず、ただじっとうずくまり、女を見ていた。
すると、唐突に女は手を差しのべ言った。
「どうしたの?君達、2人だけ?」
「…っ!!」 ビクッ
「大丈夫、怯えないで。一緒に帰ろう。」
暗がりの中から出てきたのは瓜二つの2人の少年だった。
だが、その少年達は、互いの片目がまったく違う色をしていた。
女は少し驚いたようだか、すぐにふっ…と笑った。
「大丈夫。」
もう一度、同じ言葉を繰り返すと、女はギュッ…とその子達の手を握った。
「夜菜さぁぁぁんっ!!」
「うっわぁぁぁっ!?」
朝早くから、叫び声がひびいた。
「光っ!!耳元で叫ぶのはやめてって言ってるでしょっ」
「だって、夜菜さんなかなか起きてくんないんだもんっ!!」
むぅーっとほっぺを膨らますあたり、まだまだ子供だと思う。
光は、あの日拾った子供の1人で、右目が義眼でできている。
「こっ…光〜。」
襖の奥から覗いているのは光と一緒に拾った暗だ。
暗は左目が義眼になっている。
光と暗は双子のようだか、性格は対照的だ。
「はぁ〜。わかった、起きるよ。」
すごくダルいが。
あっ、ちなみにここは私が建てた孤児園だ。
だから私は園長になるんだけど……。
「おはよ…、夜菜さん。」 「ん、おはよー。暗」
あいにく、私と暗と光の3人しか居ない。
まぁ、別に気にしてないけどね〜。
とまぁ、こんな感じでぐだぐだな孤児園の生活が始まるのですよ。
キャラクター紹介
夜菜さん(ヨナサン)
園長
拾いグセあり
変人
別に夜菜さん目線の物語ではない。
光(コウ)
双子の兄
右目義眼
やんちゃ
ブラコン
暗(アン)
双子の弟
左目義眼
大人しい
ブラコン
以上!
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