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黒い夜。

[534] ごはんライス 2013-10-16投稿
黒い夜。実に黒い夜。
野良犬が吠えた。
桂浜謙一はウォーキングしていた。
ある日、謙一は課長に殴られた。むちゃくちゃ痛かった。謙一は自殺したくて、踏切の前に立った。
青い空。白い雲。
釣りに来ている。なかなか釣れない。謙一はイライラしてきた。
妻の佐和子が謙一に言った。
「たけしに自転車買ってあげてよ」
「いいよ」
強い風が吹いた。スカートがめくれた。
謙一は、今度は部長に殴られた。悲しくて悲しくて居酒屋で飲んだくれた。
野良犬が吠えた。
月が笑った。
妻が謙一に言った。
「ねえあなた。たけしにエロチックな本買ってあげてよ」
「やだ」
強い風が吹いた。スカートがめくれた。ちびっこたちが騒いだ。
黒い夜。実に黒い夜。
謙一は悲しかった。実に悲しかった。仕事で失敗をしてしまった。
自殺も考えた。
でもすぐに忘れた。
カレーライスを食べた。辛かった。実に辛かった。
野良犬が吠えた。
月が涙を流した。
ガッデム!
ガッデムボーイが走った。
「あっガッデムボーイだ!」
強い風が吹いた。眠たくなってきた。謙一は、寝た。しかし、深夜に起きた。お茶を飲んだ。
落ち着かない。
黒い夜。実に黒い夜。



おわり


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