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〜Stliker〜 哀編 (158)

[717] 焼き魚 2014-01-16投稿
「こちら、シェイル・パトリック。機体名バロンドール。識別コード4998。着陸許可を請う。応答せよ」

”了解、識別コード4998承認。第四ポートへの着陸を許可する。後、第58番格納ケージで収容します。”

連邦公国軍統括指令府へ帰投したストライカー、バロンドールはポートへ着地すると地上誘導員の指示で歩行移動し格納ゲージへ収容された。

バロンドールのパイロットであるシェイル・パトリックは機体ハッチを開けて地上へ降り立った。
その直後に先の戦いで救助された峰崎龍雅も地上へ降り立った。
シェイルは龍雅に尋ねた。

「あんた、この先どうするのさ?機体を失ったようだし戦況は混乱を極めている。こちら側は防戦するしかないよ」

シェイルはため息を漏らした。龍雅は、

「・・・手を止めるわけには行かないんだ。しかし、そのためには俺はあまりにも無力だ・・・」

二人はその場に座り込みうつむいた。そこへ歩み寄る一人の制服姿の男。

「僕はまだ諦めていない」

金色の長髪をなびかせながらすました表情で現れたのは連邦公国軍統括指令府直属大佐ロイ・コリンズである。

「峰崎中佐、君は既に十分な役割を果たした。かつての同僚として
誇りに思う。シェイル、君もだ。君たちにまだ戦えとは言わない。どこぞの無能上官とは違うのだから」

龍雅は顔をあげて切り出した。

「空中戦艦扶桑が敵の手にわたっている。軍上層部に内通者がいた
のだろう。ロイ・・・」

龍雅は立ち上がるとロイの前に立ちはだかった。

「俺は手を止めない。過去の大戦で後処理を完遂できなかった決着を今すぐ付ける!!たとえ、ストライカーがなくても、俺の体がバラバラになろうとな。死んでいったアッシュ、ミラのためも!!」

シェイルは二人の様子を座ったまま眺めていた。
ロイは一度頷くと返答した。

「奴らは現在、我が国の南端へ進路を進めている。目的は主要基地の壊滅だと思うが・・・」

その時である。数人の女性通信兵がロイのもとへ駆け寄ってきた。

「ロイ大佐!!大変です!!中央政府が未確認の武装勢力に乗っ取られたとの情報が入りました!!そして国内のすべての放送が電波ジャックを受けています!!」

この情報でシェイルも立ち上がり、ロイと龍雅を含めた3人は中央司令室へ急いだ。







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