携帯小説!(PC版)

友よ

[449] H.W. 2014-02-14投稿
友よ 君を悼む
誰よりも優しく
誰よりも純粋だった
君が見せてくれた景色を
私は生涯 忘れない

友よ 君は海辺に住み
一緒に山に登った
「この景色を見せたかった」
よく晴れた夏のある日のこと
そう言って笑う君は子供のようで

帰りに球場の横を通った
一緒に作ったメンバーズカードをまだ持っているかと問うから
「金払ったんだから当然だ」と答えた
その時君の顔を見なかったが
その問いの意味を今知った

友よ 何故君は命をてばなしたのか
その優しすぎる気持ちを抱いたまま
時間切れになってしまった

友よ 君を悼む
君が見せてくれた景色を
私は 生涯 忘れない

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