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絆 〜文化祭編〜

[1154] yui 2014-03-07投稿
「華憐さん!お願い!」

「嫌。」

即答。素晴らしい速さだ、私。

『スタスタ』

さぁ歩け、私。

同情なんていらないのだ

『ガシッッ』


ぇ…

「そこをどうにかさ〜!お願いだよ、私だってしたくてしてるんじゃないんだよ…!!!……生徒会長が………!このとーりだからさ……!!」

そういって頭を下げる誰かさん

しかーし、そんなもんに負けるほど私は馬鹿じゃない!!

「嫌なもんは嫌なんだよ!!ぜってーヤd「いいですよ!!」え?」


は…?咲衣…?

今なんて?

ぇ?

「ハァァァァァアアア!!!?」

「イヤッタァァアアア!!!!」





さて、なぜこうなっているか説明しよう。


あれは、一週間前…






〜一週間前〜

「華憐さん!」

「………ん……何?」

私の眠りを妨げたのはすっっごい笑顔の



咲衣だった。

「ん……何?じゃないですよ!!もうすぐなんですよ!」



は…?もうすぐ?

「何が?」

「ぇ…ハハッ冗談デスよね?まさかあの華憐さんがもうすぐのアレを知らないわけ「いいから教えろ。」ぇえ!!?」


な……何だよ。

いきなりそんな大声出すなよ。


「文化祭ですよ!ぶ・ん・か・さ・い!忘れてたんですか!!?」

「ば…馬鹿いうな…よ…、忘れてたなんて…事…あるはずないだろ…?わざとだよ…わざと。」









忘れてた……

え?つかそんなもんあったっけ?

あっれー、おかしいぞ、私。






記憶に無い。


「私、去年ずっと楽しみにしてた文化祭、風邪で参加出来なかったんですよ〜!だから今年は絶対参加してやるって思ってたんです!」




ぁ…

「私も風邪ひいてたかも……」

「えっ!!華憐さんもですか!?」



おぉお…
結構小さい声で言ったのに…

よし、咲衣は地獄耳と覚えておこう。



「じゃあ二人とも初めてですね!」

「ん…そうだn『ブブッあ…あ〜!聞こえますか〜!』この声…」

「そうですね…」


「「アイツだ…/あの人です…」」


『あ…あ〜!…ねぇコレ放送されてんの?え?何だって?え!!?されてんの!?何で言わなかったのさ〜!え?何だって?え?言った?マジで!!?……ゴメン。え…早く言えって?分かったよ〜!言う言う!えーっと………何だっけ?ブツッッ』





「……………」
「……………」
「……………」
「……………」










何が言いたかったんだよーーーー!!!!!


え?何アイツ?
マジで何言いたかったの?

つか放送されてないと思ってたの?

んじゃ何であ…あ〜とか言ったんだよ!!

アレだろ、お前ただあ…あ〜って言いたかった人だろ!!?

居るよね〜クラスに一人は!


つかどんだけえ?って聞き返してんだよ!

耳鼻科行けよ!!耳鼻科!!



『ブツッえ〜、もうすぐ文化祭ですね〜。…っと……皆さんも楽しみにしているでしょう〜。えーっと…何処まで読んだっけ?ブツッッ』



「……………」
「……………」
「……棒読みでしたね…」
「……しかも読めてなかったな…」






『ブツッッえー代わりに読みます。もうすぐ文化祭ですね。皆さんも楽しみにしているでしょう。皆さんの為に私、生徒会長は素晴らしい事を考えました。名付けて、「華憐ちゃん&咲衣ちゃんのキャピキャピライブ〜」です。では、お楽しみに。ブツッッ』








「………ハ…」
「………エ…」


「ハァァァァァアアアア!!?」
「エェェェェェエエエエ!!?」

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