放流
…。
えっ? ……そんなぁ、私、可愛くなんかないよぉ。ほんと? いやでもぉ
あー、めんどくせぇ。変な女にあたっちゃったな。 ……。
あの部長、マジであり得ねぇ。使えなさすぎ。自分からやりたいって言ったわりに俺に丸投げとかないわ〜
そんな話を、わざわざファミレスに呼び出して関係ない他人に話してるお前もどうしよもないけどな。
………。
た〜けや〜、竿だけ♪
た〜けや〜、………。
…………。
えっと、ほら、あれさ。 なに? 納金まだなの? いや、それじゃなくて、なんだっかな。言いたいことあったんだが。忘れちった。
なに? なんなの?
わ・す・れ・た。
もう。アルツハイマーになんかならないでよ。あたし、老老介護なんてゴメンだからね。
……おまえって意外に謙虚だよな。
……………。
いやっ、いやあぁぁ!! おいっ。黙れ。静かにしろっ!! じっとしないと……、だぞ?
た、誰か、助けて。助けてぇ!!
…………………。
毎日、ゴミのように堆積していくモノたち。誰のための、何のための断片であったのか。
増えていくばかりのそれらは今日も何処かへ垂れ流されるばかり。
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