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花子さんと鬼ゴッコ

[899]  ヲタ  2006-09-23投稿
俺は高校1年の男子。
ゴンザレス学園の1-B組の生徒だ。

ちなみに名前は杉内寛(スギウチヒロシ)って言う。


成績はなかなか良い方だし(フッ)顔もまあまあ良い方だ(フハッ)


「寛〜ちょっとこっち来い!!」

俺に声をかけて来たのは、瀬間基樹(セマモトキ)
頭は俺より全然悪い。(フフッ)だが顔はなかなか良い方(チッ)
だが俺のが良い。(ウハ)

「用があるならお前がコッチに来い」

「寛はさぁ〜あの噂知ってる?」

そう言いながら、基樹が近付いてくる。

「知らない。」

「まだ言ってないだろ〜?」

それもそうだ。

「んじゃ話して。」

「おぅ!実は出るんだってよぉ!この学園に!!」

「出るって何が?」

「なんだと思う!?」
「知らない」

「ちょっとは考えろよ〜!!!花子さんだよ花子さん!!花子さんの幽霊が出るんだと!!」


はぁ??

「ついに壊れたか・・・(ボソ)」

「え!??何!??」
「いや、なんでもない!続けて〜」

「なんだ?変な奴!!」

変なのはお前の方だ。
「んで続きなんだけど〜花子さんが出るのは一階の男子トイレなんだって!!!確か一番奥のトイレのドアを叩くと出てくるらしーよ」

「何回叩くの?」

「花子さんが気付くまでだって」

どんな花子さんだ。

「でさぁ花子さんと鬼ゴッコするんだって!」
「は?鬼ゴッコって・・・」

つかコイツ本当説明下手だなー・・・

「なんか俺もよく分かんねぇんだけどさぁー今日の放課後やってみない??(笑)」

・・・言うと思った。
「ねぇ〜やろーよ!」
「・・・やだよ」

「ぇえー!なんでだよ!」

くだらないから。
と言いたい所だがあえて、
「今日用事あるから」と言う俺はなんて優しい男なんだろう。

「用事って何!?」

「弟が風邪でさぁー母さん出張だから俺が面倒見てやらねーと」

我ながらナイス言い訳

「え!?だって弟昨日から修学旅行じゃねーの??」

え・・・。

そうだった!!!
やってしまったぁ!!!!!!
どーすんのよ俺!

って俺は馬鹿か・・・。

「じゃぁ今日放課後教室残れよ!」

「ちょっと待て!俺やるって一言も言ってねーぞ!!」

「今言ったじゃん!」
くっ・・・。
殺してぇ。

「じゃあ今日放課後な!」

そう言って基樹は教室を出て行った。


はぁ・・・。

俺は深いため息をついた。

感想

  • 3793: 何か面白い♪ [2011-01-16]

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