携帯小説!(PC版)

七回忌

[296]  茂吉  2006-09-23投稿
あの人が

どんなに素晴らしい人間だったか

語りたくても無理なんだ


気付けば其処にいて

あの人の存在が当たり前になっていて

記憶を頼りにしても

それは完全なまま出てこないんだ

このまま時が過ぎれば

顔も

声も

思い出も忘れてしまう

恐い

忘れてしまう自分が恐い


あの人が

どんなに素晴らしい人間だったか

語れそうにないけれど

一緒に過ごした日々は

あの人がいた毎日は

嘘じゃない

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