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片想いでも、恋は恋☆3

[664] 青木 めぐみ 2015-03-29投稿
「ん?そうだよ。この間、階段でこけちゃってさぁ。あの様だよ。はは☆」

「はぁ…。そうなんですか。なんだか痛々しくて可哀想。」梨香の母性本能がくすぐられたのかもしれない。

「可哀想なんかじゃないよ。自分がボーッとしてるのが悪いんだよ。フフ♪」

(へぇ、結構天然なんだな、彼。仲良くなれるかも♪)
梨香は、なんだか愉しくなって来たのか、うつむいていても微笑みが表情に浮かんできた。

「何か楽しいことでもあったんですか?」

ふと見上げると、さっきの徹君だった。

「い…いえ、なんでもないです。じゃあ、ごちそうさまでした(*^-^*)」

梨香は、もっと話したい気も少ししたが、恥ずかしくなってきて退散した。

(はぁ、あまり慣れないことをすると、息が苦しくなりそうだ。でも、ハンサムだったな、今の子。ちょっとドキッとした☆)

梨香は、若干、男性恐怖症気味だった。家では、父親とも会話がないし、姉も彼氏を連れて来たことがない。要するに、男性慣れをしていないのだった。
[続く]

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