携帯小説!(PC版)

DARK-NESS 109

[451] ZAZA 2015-04-14投稿
必死に口に巻き付いた包帯を取ろうとするが取れない


キール「やはり老酒殿の仰った事は正しかった。お主は炎の獅子に口で命令しなければ発動しない。だから口を封じれば炎の獅子は出ない」



瞬時にオルゾの目の前に移動し、腹部を殴る



オルゾ「ン!!!」



腹部を抑えてしゃがむ込む


キール「どうした?ただの老いぼれジジイのパンチがそんなに効くか…今のお主は肉弾戦が出来ない体になってしまった。その呪われた体で戦うには能力しかない…その能力が使えない今、お主はただの非能力者じゃ!」



オルゾを蹴り上げる



オルゾ「!!!」



口に巻かれた包帯が血で赤く滲む



キール「15年前、お主が世界政府No.2だった頃が懐かしいのぅ…じゃが強さに溺れて禁断の果実に手を出し、呪われた体になり世界政府を抜けた」



腕の包帯を伸ばし、オルゾの体に巻き付けて壁へ放り投げる



オルゾ「んんん!!!」



更にオルゾの腹部を何度も踏みつける



キール「禁断の果実とは何なのか、ワシらは全部知ってるぞ」



踏みつけた後、無理矢理立たせて殴り飛ばす



キール「お主は魔痕を手に入れる為ヤマト家に近づき、ヤマト家の人間を殺して魔痕を手に入れたんじゃ」


体中に巻いていた包帯を解き、10本の鋭い剣のようになりオルゾの体中に刺す



オルゾ「んんんん!!!」


バタンと倒れるオルゾにゆっくり近付く



キール「魔痕はヤマト家の人間しか使えない。他の人間が魔痕を使えば拒否反応を起こし、呪われる。お主は強さを求めて魔痕を手に入れたが失敗した愚か男よ…」



両腕の包帯を伸ばし、オルゾの体にきつく巻き付ける


キール「そんなお主が能力協会代表か…笑わせる!これで絞め殺してやる!」



ギシギシと締め付ける包帯


オルゾ(仕方ない…)



凄い熱風がオルゾの周りで吹き荒れる



キール「な、何じゃこれは!」



オルゾの体に巻き付いていた包帯と口に巻き付いていた包帯が炎で焼かれて消えた



オルゾ「お前の言う通り私は呪われた身だ。だが魔痕を使えない訳じゃない…」


オルゾの左目に魔痕が現れ、周りが真っ赤な炎が渦まいて圧倒的なオーラを放つ


キール「これが…魔痕の力!」



オルゾの隣にさっきよりも倍の大きさの炎の獅子が現れる



オルゾ「煉獄の獅子よ…爆ぜろ」



「ガオォォォン!!!」



炎の獅子が雄叫びを揚げると前方にいるキール・ロワイヤルを中心に大爆発が起きる



キール「な……!!!!」


爆発の規模が段々大きくなり、ARC本部の半分が爆発で吹き飛んだ



オルゾ「くっ!」



左目を押えてしゃがむ込む


オルゾ「使ってしまったか…また寿命が縮んだな。さぁ、復讐者VS復讐者…どちらが勝っても世界が変わる戦いだ…」



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