携帯小説!(PC版)

逃亡記

[512] どろぼう猫 2015-05-05投稿
黄色い三日月が足元を照らしている。

敵から逃げるために、ぬかるんだ草地を走らねばならないゲルダにとって、この明るい夜は吉とも凶とも言えた。

明るいので見通しが良いのは、彼だけではなく彼の敵も。

ゲルダは焦っていた。

(早く、早く逃げなければ…)

王国の宝を奪って逃げる元奴隷の彼には、恐るべき追っ手が懸けられていた。

ランスロット・ラーミアン。王国の軍人であるが、その性は残虐極まる。

人をなぶりごろすのが趣味の、相当に常軌を逸した奴だ。

ラーミアンにつかまって、なぶりごろしにされるという恐れから、ゲルダは必死に走っていた。逃げていた。

前方に、森が見えてきた。

感想

感想はありません。

「どろぼう猫」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス