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?崖淵斜陽館…其の壱

[538]  亜樹  2006-09-24投稿
男が、ふと気がつくと長い長い列に並んで居た。

ふと見上げた空は、どんよりと曇っている。
「何で俺は、こんな所で並ばなきゃならないんだ。」

前には、年配の男性が、後ろを振り向くと、若い女性が、虚ろな目をして立って居る。

声を掛けても、返事が無い。

只、前が動くと、少し前進して行くだけ。

何も、面白い事は無く、列の先頭が何処なのかも、解らない。


男は、唯一、この列で意識を持って並んでいるのだ。

「馬鹿馬鹿しい。」

男が、そう思うと空から、雷が男をめがけて落ちて来たのだった。

次の瞬間、男は列からハミダサレ、一人列を眺める事と成った。

「列の先頭迄行ってみるか。」

男は、数日をかけて歩き続け、やっと先頭を見る事が出来た。

男が、目にした物とは。

人生の終点と、書かれた板と、順序よく落ちて行く、人の姿だった。

「そういった事か…」
急いで来る事も無かったかなと思いながらも、男は列に戻り、崖から落ちて往ったのだった。

感想

  • 3820: 人によっては、途中でジェットコースターがあったりしますね/Rei [2011-01-16]
  • 3823: Reiさん、何時も有難うございます。確かに途中にジェットコースターが有ったり… 穴が有って落ちたりとか、入れるべきでしたね(^-^;) [2011-01-16]
  • 3824: Reiさん、何時も有難うございます。確かに途中にジェットコースターが有ったり… 穴が有って落ちたりとか、入れるべきでしたね(^-^;)by/aki [2011-01-16]
  • 3882: 我が人生は、レールのないジェットコースター。なぜ生き長らえているのか、…謎ですね。(^_^)by/Rei [2011-01-16]
  • 3900: Reiさん、素敵な例え方ですね(o^-^o)レールから反れて居るから人其々、面白い生き方をして居るのかも知れませんね。 by/aki [2011-01-16]

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