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美しい国

[120] 幸加 2016-03-26投稿
節子ばあちゃん


節子ばあちゃんの楽しみは、
町のカラオケ老人会に行く事だ

今日も道端の草花を眺めながら、
町内会館へと歩いて行く

ある日、会館へ行くと
入り口に一枚の貼り紙がしてあった
「建物の老朽化の為、来月から閉館します」
びっくりして受け付けに訊ねると、来月から、区の中心街にある会館へ統合されるという
しかし、そこまで歩いて通うには距離があり過ぎる
バスで行こうにも、バス停が遠すぎる

他の人達に聞いてみると、
家族のいる人は
車で送り迎えをしてもらうという
一人暮らしの人は、どうしようか困っていた
節子ばあちゃんも、一人暮らしだ…

思案しているうちに1ヶ月が経ち
町の会館は閉館された

節子ばあちゃんは、家に籠りがちになった
足腰が弱くなり、散歩の回数も減った
する事が無くなり、日中にぼんやり時を過ごす事が多くなった

ある日、隣のおばさんが
何日も節子ばあちゃんの姿が見えないのを不審に思い、
思い切って町内会長さんと一緒に
鍵が開いていた勝手口から家に入った
ばあちゃんは、コタツに入ったまま横になっていた
肌に触れると、既に冷たくなっていた

テレビから声が流れていた
「さぁ、皆さん元気に活躍をしましょう。歳を取ったからといって、家に閉じ籠っていないで、元気に活動しましょう。日本を元気にして行きましょう。」

美しい国の人の言葉が、
宙を舞っていた


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