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ディフェンド? ”3つの扉” 41

[302]  2006-09-24投稿
 啓吾達は、無言で歩いていた。4人とも李那の事を気にしているらしい。
 
 ピッ・・・
 
 龍華は小型の探知機の画面を見る。
 「李那の反応が消えた・・・」
 「本当か?!」
 「嘘をついてどーするんだよ・・・」
 と、言って龍華は探知機をしまった。
 「よかったぁ・・・」
 怜は、ホッとした顔で言った。すると、目の前が明るくなった。どぅやら、森からぬけたようだ。
 「あそこに・・・晶が・・・」
 啓吾の視線の先には、晶の別荘が建っている。啓吾はそこを睨んだ。
 「待ってろよ・・・晶!」
 そぅ言って別荘の方へ向かおうとする。すると、4人の前に髪の長い女の人が現れた。
 「誰だ・・・御前」
 「私は、晶様に仕える者です」
 「何の用だ!」
 龍華は大きな声で言った。すると、女の人の横に扉が3つ出現した。
 「皆さん。どれか選んでこのうちのどれかの中に入ってください」 
 「何故だ?」
 「この扉の中には、貴方達が一番強く思っている人が待っていますよ・・・」
 女の人は、薄く笑って言った。
 「この扉から出られない限り、晶様ちは会えません」
 啓吾はもう一度別荘を見る。すると、女の人は小さい声で言った。
 「それでは、幸運を祈ります」
 そぅ言うとスゥッと消えていった。

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