DARK-NESS 142
天井には7つ丸い光が僕を照らす。固定され身動きが出来ず冷たい台で寝てる僕の首に注射が打たれる
(あぁ…遂に死ぬんだな)
彼女が戻らなくなってから一週間、自分の死に色々考えた。考えて考えて考え尽くした結果、死についての恐怖感は全くなくなった
「10秒…20秒…30秒…」
彼女の名前は知らない。声も聞いた事もない。それでもこの施設に入って出来た唯一の友達だった
「1分経過…状態安定しています!」
(周りがうるさいな…死ぬ時は静かに逝きたいな)
そして眠るように意識がなくなった
「ん…うーん…」
目覚めると真っ白な部屋の中にいた。前までのカビ臭い牢屋とは全然違う
「僕の実験は成功したのか?」
自分の体を見たり、触ったりしたが何にも変わった様子はない
「目覚めたか…」
部屋の端にあるスピーカーから声が聞こえた。当然ながら監視カメラも付いている
「レベル3へようこそ。君は晴れて能力者になったのだ」
いきなり能力者になったと言われても実感が全くない為信じられなかった
「君の能力は炎だ…しかも魔王の黒い炎だ。君は最強の能力を手に入れた訳だが、まだ完成ではない。能力発動に拒否反応が出るかもしれない」
(魔王の黒い炎?)
「まだまだ君の体は未熟だ。能力に耐える為に肉体改造や体内改造をより加えて完全なる能力者になるのだ」
ここからはまさに地獄だった。毎日の肉体改造を初めとして、能力の修行、一番きついのはやはり体内改造だった。完全な能力者になる為にあらゆる改造をし、カルバトスの体の中は普通の人間ではなくなった
しばらくして5回目の体内改造手術が終わった頃だった。真っ白な部屋で休んでいた時、警報器が響き渡り近くで爆発も起こる
「なんだ!?」
スピーカーから流れる声からは叫び声や悲鳴が聞こえてきた
「止められません!奴は暴走しています!」
「能力者に銃は無意味だ!超音波や電磁波で動きを止めろ!」
「奴の能力はどこから撃たれるかわからない!」
(能力者が暴れてる!?僕以外にいるのか!誰だ?)
しばらくして騒動が納まるとスピーカーから実験体が逃亡したと聞こえた。朝になり昨晩の事は何事もなかったかのように普通だった。僕も普通にトレーニングしていると体の異変を感じる事なく、血を吐き出し倒れた
(あぁ…遂に死ぬんだな)
彼女が戻らなくなってから一週間、自分の死に色々考えた。考えて考えて考え尽くした結果、死についての恐怖感は全くなくなった
「10秒…20秒…30秒…」
彼女の名前は知らない。声も聞いた事もない。それでもこの施設に入って出来た唯一の友達だった
「1分経過…状態安定しています!」
(周りがうるさいな…死ぬ時は静かに逝きたいな)
そして眠るように意識がなくなった
「ん…うーん…」
目覚めると真っ白な部屋の中にいた。前までのカビ臭い牢屋とは全然違う
「僕の実験は成功したのか?」
自分の体を見たり、触ったりしたが何にも変わった様子はない
「目覚めたか…」
部屋の端にあるスピーカーから声が聞こえた。当然ながら監視カメラも付いている
「レベル3へようこそ。君は晴れて能力者になったのだ」
いきなり能力者になったと言われても実感が全くない為信じられなかった
「君の能力は炎だ…しかも魔王の黒い炎だ。君は最強の能力を手に入れた訳だが、まだ完成ではない。能力発動に拒否反応が出るかもしれない」
(魔王の黒い炎?)
「まだまだ君の体は未熟だ。能力に耐える為に肉体改造や体内改造をより加えて完全なる能力者になるのだ」
ここからはまさに地獄だった。毎日の肉体改造を初めとして、能力の修行、一番きついのはやはり体内改造だった。完全な能力者になる為にあらゆる改造をし、カルバトスの体の中は普通の人間ではなくなった
しばらくして5回目の体内改造手術が終わった頃だった。真っ白な部屋で休んでいた時、警報器が響き渡り近くで爆発も起こる
「なんだ!?」
スピーカーから流れる声からは叫び声や悲鳴が聞こえてきた
「止められません!奴は暴走しています!」
「能力者に銃は無意味だ!超音波や電磁波で動きを止めろ!」
「奴の能力はどこから撃たれるかわからない!」
(能力者が暴れてる!?僕以外にいるのか!誰だ?)
しばらくして騒動が納まるとスピーカーから実験体が逃亡したと聞こえた。朝になり昨晩の事は何事もなかったかのように普通だった。僕も普通にトレーニングしていると体の異変を感じる事なく、血を吐き出し倒れた
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