アニメ史史学者南下ゆき1
第一話 アニメ史学者其の一
映写機が回り、スクリーンに映像が映し出される。
スクリーンにはカラー作品だという事を示す『総天然色』の文字が映り、その後海底を行く潜水艦に変わると『海底散歩』という作品名が出る。
映像はアニメであった。
「海底散歩のフィルムに間違いないわね・・・」
映像を見る女性、南下(みなみした)ゆきは海底散歩を食い入るように見る。
その横で、助手で弟の南下浩司(こうじ)も姉同様に食い入るように見ていた。
「しかし、二百年前のフィルムがまさか此処まで綺麗な状態で残っていたとは。制作会社の方で保管されてたのは百年前のあれで焼き討ちにあって焼失してしまったからな・・・」
「他の記録媒体では残っているのもあるけど、公開当時のフィルムが現存しているのが貴重よ。このフィルムの調査依頼をされた彦山源三さんに話も聞かないと」
「同封の手紙には祖父の遺品から出てきた物と書かれてたしな・・・」
後日、南下姉弟は彦山氏の所に向かうのだった。
第二話に続く。
映写機が回り、スクリーンに映像が映し出される。
スクリーンにはカラー作品だという事を示す『総天然色』の文字が映り、その後海底を行く潜水艦に変わると『海底散歩』という作品名が出る。
映像はアニメであった。
「海底散歩のフィルムに間違いないわね・・・」
映像を見る女性、南下(みなみした)ゆきは海底散歩を食い入るように見る。
その横で、助手で弟の南下浩司(こうじ)も姉同様に食い入るように見ていた。
「しかし、二百年前のフィルムがまさか此処まで綺麗な状態で残っていたとは。制作会社の方で保管されてたのは百年前のあれで焼き討ちにあって焼失してしまったからな・・・」
「他の記録媒体では残っているのもあるけど、公開当時のフィルムが現存しているのが貴重よ。このフィルムの調査依頼をされた彦山源三さんに話も聞かないと」
「同封の手紙には祖父の遺品から出てきた物と書かれてたしな・・・」
後日、南下姉弟は彦山氏の所に向かうのだった。
第二話に続く。
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