アニメ史学者南下ゆき2
第二話 アニメ史学者其の二
三日後、南下姉弟は依頼主の彦山源三氏の自宅を訪れていた。
その自宅には足場が組まれていた。
「今年で築百年を越える古い家故、耐震補強工事をしておりまして、ごちゃごちゃしている所に御足労有難う御座います」
彦山は二人に自宅の事情を説明した後、居間に案内した。
そしてゆきは調査依頼の結果について、フィルムを目の前のテーブルに置いて彦山に説明を始めた。
「これは、公開当時の貴重な物です。製作元に保管されていた物が焼き討ちで失われているので当時の元としては現状確認出来る範囲で唯一現存してるフィルムになります」
「何と、それ程の物になるのですか!?」
「はい。このフィルムに関しては、同封されていた御手紙には御爺様の遺品と書かれていましたが」
「はい。耐震補強工事をする為に屋根裏部屋の物を整理していた時に出てきまして。祖父は昔映画館を経営していたのでその時の物かと思います。それと・・・」
彦山は立ち上がり、後ろの引き出しから何かを取り出した。
続く。
三日後、南下姉弟は依頼主の彦山源三氏の自宅を訪れていた。
その自宅には足場が組まれていた。
「今年で築百年を越える古い家故、耐震補強工事をしておりまして、ごちゃごちゃしている所に御足労有難う御座います」
彦山は二人に自宅の事情を説明した後、居間に案内した。
そしてゆきは調査依頼の結果について、フィルムを目の前のテーブルに置いて彦山に説明を始めた。
「これは、公開当時の貴重な物です。製作元に保管されていた物が焼き討ちで失われているので当時の元としては現状確認出来る範囲で唯一現存してるフィルムになります」
「何と、それ程の物になるのですか!?」
「はい。このフィルムに関しては、同封されていた御手紙には御爺様の遺品と書かれていましたが」
「はい。耐震補強工事をする為に屋根裏部屋の物を整理していた時に出てきまして。祖父は昔映画館を経営していたのでその時の物かと思います。それと・・・」
彦山は立ち上がり、後ろの引き出しから何かを取り出した。
続く。
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