〜Stliker〜 哀編 (162)
連邦公国軍統括指令府会議室
ここには既に30余名の兵士がそれぞれの机に着席していた。
まもなく入場したロイはそのまま登壇し、龍雅は袖に控えた。
着席していた兵士が一斉に立ち上がるとロイに注目した。
ロイは壇上から全員の顔を見回した。
「(経験が浅そうな者ばかりだが・・・)着席してくれ。早速、今回の作戦について説明する・・・」
ロイはメンバーの顔を見た瞬間、落胆に近い感情を受けた。
決死隊を組むと意気込んだロイは各隊に応援を求めるも、指令府を守る防衛ラインは稼働状態にあり、どの部署からも応援を寄越すほどの人員的余裕はなかったのである。
もちろん、攻撃に使う予定のストライカーを含む武装も、決死隊という割には満足のいくものは用意されていない。
しかし、ロイはその事情も折り込み済みであった。
10機のストライカーと20名の地上部隊で指令府を脱出後、セントラルシティに各個で潜入し被害情報と敵の数、敵側中枢の情報を入手するという任務だ。
「以上で説明を終わる、何か質問は?」
ロイは説明を終えると全員を見回した。
「あの〜、聞きたいんだけどさー。その作戦の中にアタシは含まれていない様子なんだけどさー」
赤髪の女性、シェイル・パトリックは即座に挙手した。
「その通りだ、貴様の任務は戦艦扶桑の陽動だからな。貴様は単独かつ自力でここを脱出してもらい、上空から扶桑を攻撃するんだ。」
「アタシが単独で?アタシ元々向こう側の人間だったけど裏切るかもしれないよー?」
シェイルの間延びした口調にロイは落ち着いて返答した。
「その心配はないな。向こう側ももう貴様のことなど必要と思わないだろうし裏切ったところで我々の敵ではない。それに安心しろ、予定ポイントで航空隊が10機ほど参加する。彼らと協力して時間を稼げ」
シェイルは足元を見透かしてくるような態度をとるロイに憤慨した。
「あぁ、そうかい!陽動どころか撃墜してやるのさ!」
ロイはシェイルの言葉に笑みを浮かべた。
「それは頼もしいな。ここにいる峰崎龍雅氏には扶桑の内部破壊を依頼した。貴様と彼が役割を果たせばきっと良い結果がもたらされるだろう」
ロイは再び、壇上からメンバーを見渡した。
「諸君、只今より我々は運命を共にする。各個に与えられた役割を果たし、我々の国を取り戻すのだ。敵は我々の命運は風前の灯とでも思っているだろうがそうではないことを思い知らせるのだ!只今より、作戦を開始する!!」
ここには既に30余名の兵士がそれぞれの机に着席していた。
まもなく入場したロイはそのまま登壇し、龍雅は袖に控えた。
着席していた兵士が一斉に立ち上がるとロイに注目した。
ロイは壇上から全員の顔を見回した。
「(経験が浅そうな者ばかりだが・・・)着席してくれ。早速、今回の作戦について説明する・・・」
ロイはメンバーの顔を見た瞬間、落胆に近い感情を受けた。
決死隊を組むと意気込んだロイは各隊に応援を求めるも、指令府を守る防衛ラインは稼働状態にあり、どの部署からも応援を寄越すほどの人員的余裕はなかったのである。
もちろん、攻撃に使う予定のストライカーを含む武装も、決死隊という割には満足のいくものは用意されていない。
しかし、ロイはその事情も折り込み済みであった。
10機のストライカーと20名の地上部隊で指令府を脱出後、セントラルシティに各個で潜入し被害情報と敵の数、敵側中枢の情報を入手するという任務だ。
「以上で説明を終わる、何か質問は?」
ロイは説明を終えると全員を見回した。
「あの〜、聞きたいんだけどさー。その作戦の中にアタシは含まれていない様子なんだけどさー」
赤髪の女性、シェイル・パトリックは即座に挙手した。
「その通りだ、貴様の任務は戦艦扶桑の陽動だからな。貴様は単独かつ自力でここを脱出してもらい、上空から扶桑を攻撃するんだ。」
「アタシが単独で?アタシ元々向こう側の人間だったけど裏切るかもしれないよー?」
シェイルの間延びした口調にロイは落ち着いて返答した。
「その心配はないな。向こう側ももう貴様のことなど必要と思わないだろうし裏切ったところで我々の敵ではない。それに安心しろ、予定ポイントで航空隊が10機ほど参加する。彼らと協力して時間を稼げ」
シェイルは足元を見透かしてくるような態度をとるロイに憤慨した。
「あぁ、そうかい!陽動どころか撃墜してやるのさ!」
ロイはシェイルの言葉に笑みを浮かべた。
「それは頼もしいな。ここにいる峰崎龍雅氏には扶桑の内部破壊を依頼した。貴様と彼が役割を果たせばきっと良い結果がもたらされるだろう」
ロイは再び、壇上からメンバーを見渡した。
「諸君、只今より我々は運命を共にする。各個に与えられた役割を果たし、我々の国を取り戻すのだ。敵は我々の命運は風前の灯とでも思っているだろうがそうではないことを思い知らせるのだ!只今より、作戦を開始する!!」
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